「青春18きっぷ」1日分で東京駅からどこまで行ける? 乗車19時間、たどり着く駅は…
1日あたりに換算すると、2370円でJR全線の普通列車が乗り放題の「青春18きっぷ」。もし東京駅からずっと乗り継いだら、2370円でどこまで行けるのでしょうか。所要時間を考えなければ、かなり安いかもしれません。
乗り換え12回 食べ物を買うならばどこで?
JR全線の普通列車(普通車自由席。快速列車を含む)、BRT(バス高速輸送システム)、JR西日本宮島フェリーへ自由に乗り降りできる「青春18きっぷ」。1人で使用する場合は5日間それが可能で、価格は1万1850円です。春、夏、冬の特定期間に発売され、1日あたりに換算すると2370円でJR全線の普通列車などへ自由に乗ることができます(5人で1日だけ使うなども可)。
「青春18きっぷ」は1枚で5日(人)分。使用開始時に日付を入れてもらう。画像のきっぷは消費税率改定前のもの。
この「青春18きっぷ」を使うと、1日で、つまり2370円で、東京駅からどこまで行けるのでしょうか。実は、九州まで到達することが可能です。
東京4時55分発→品川5時04分着/5時10分発→小田原6時21分着/6時22分発→熱海6時45分着/6時49分発→浜松9時19分着/9時23分発→豊橋9時56分着/10時03分発→(快速)→大垣11時31分着/11時42分発→米原12時17分着/12時20分発→(新快速)→姫路14時47分着/15時03分発→相生15時22分着/15時25分発→糸崎18時04分着/18時29分発→徳山21時57分着/21時59分発→下関23時50分着/23時51分発→小倉0時04分着
12回の列車乗り継ぎと、およそ19時間を要すものの、換算2370円で東京駅から福岡県北九州市の小倉駅まで到達できます。また小倉駅到着時、翌日になっていますが、「青春18きっぷ」の「1日分」は乗車した列車が0時を過ぎて最初に停車する駅まで有効なため(東京・大阪の電車特定区間は終電車まで)、この行程の場合は同駅まで「1日分」で到達が可能。なおダイヤは2017年3月10日現在における平日のもので、特記以外は普通列車です。
この行程で5分以上の乗り換え時間があるのは、品川駅と豊橋駅(愛知県豊橋市)、大垣駅(岐阜県大垣市)、姫路駅(兵庫県姫路市)、糸崎駅(広島県三原市)。昼食は大垣駅(乗り換え時間11分)の駅ナカコンビニでも入手できますが、同駅に駅弁はないため、それを楽しみたい場合はひとつ前の豊橋駅(7分)で買うとよいでしょう。夕食は、糸崎駅(25分)で付近のコンビニが利用できます。
ちなみに新幹線ならば、東京駅6時00分発の「のぞみ1号」に乗ると、小倉駅へ10時37分に到着。料金は2万2310円(通常期の普通車指定席)です。
【地図】東京駅から普通列車に乗り続けると、1日でどこまで行ける?
東京駅から13の列車を乗り継ぎ小倉駅まで、「青春18きっぷ」1日分で行ける(国土地理院の地図を加工)。