指先が受話器になる、魔法の腕時計用のベルト「SGNL」が登場

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スマホにかかってきた電話を受ける時に、意外と面倒なのが、ポケットやカバンからスマホを出すことだ。

最近では腕にはめたスマートウォッチで通話できるモデルもあるが、周りに通話が聞こえてしまうことから人前では使いにくい。またスマートウォッチのスピーカー音質もイマイチというのも不満だ。

スマホ無しで簡単に通話することはできないだろうか?

そんなコンセプトから生まれたのが「SGNL」(シグナル)だ。
このSGNLがすごいのは、なんと人差し指がスマホの受話器になるのである。


腕時計のベルトにしか見えないSGNL


SGNLは腕時計のベルトの形をしたデバイスだ。
腕時計はもちろん、Apple Watchなどスマートウォッチのベルトとも交換して使うことができる。ベルト幅は22ミリなので、そのサイズに対応した腕時計、スマートウォッチであれば利用できる。

SGNLを取り付けた腕時計を腕にはめたら、あとはスマホとアプリで無線接続するだけで通話の準備はOKだ。

電話がかかってきたら、
SGNLをはめた腕の人差し指を耳のすぐ下に当てればよい。

こうするだけで、相手の会話が直接耳の中から聞こえてくるのだ。


着信時は指先を耳の下にあてる。こうするだけで通話ができる


SGNLにはバイブレーションがあり、ボディー・コンダクション・ユニットと呼ばれる身体振動機能を使って、音声を指先に振動で伝えるのである。
SGNLにはマイクも内蔵されており、この状態で相手と通話ができるというわけだ。

電話がかかって来れば、SGNLが振動するのでスマホを取り出す必要も無い。
また本体の着信ボタンの上には5つの小型ライトが埋め込まれており、アプリを使ってそれぞれのライトによく通話する相手を登録しておくことができる。
2番のライトが付いたら子供からの着信、といったように相手がわかるのである。


ベルトの先にある丸い部分がバイブレーター


SGNLを使えば、
・歩行中に電話がかかってきてもスマホを取り出す必要はない
・会議中に電話がかかってきても自然なスタイルで相手からの着信を受けられる
・寝ている時に電話がかかってきても、スマホを取りに行かずとも寝たまま通話できる


SGNLには他にもスマホと連携できる機能を持っている。スマホにメールやメッセージが届いたとき、予定表の時間がやってきた時などに振動して知らせてくれるのだ。普通の腕時計にSGNLを取り付ければ、簡単なスマートウォッチのように使うこともできるのである。

SGNLはクラウドファウンディングのKickstarterで資金調達に成功しており、早ければ2017年2月に製品が出荷される予定だ。
定価は139ドル。

指先通話でどんな世界が開けるのか、製品化を楽しみにしたい。


山根康宏