「EURO2016、もっと評価されるべき8人の選手たち」

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4年に一度の祭典、EUROはこれからが佳境だ。

ここでは、『squawka』が伝えていた「今大会において、もっと評価されるべき選手たち」を見てみよう。なお、グループステージ第2節を終えた時点での評価となっている。

マルアヌ・フェライニ/ベルギー代表MF

エルボー癖で知られる彼だが、信頼が与えられるべきだ。全体としてはよくないベルギーのパフォーマンスにおいて、フェライニは最も輝きを放っている。

彼は天性のプレーメイカーではないが、イタリア戦では先制点になりそうな場面を演出してみせた。第2戦までに7度のチャンスをクリエイトしている。

アントニオ・カンドレーヴァ/イタリア代表MF

鉄壁を誇る守備陣4人とデ・ロッシを除けば、今のイタリアには有名どころやワールドクラスのタレントが欠けている。だが、グループステージでの2連勝は、個々よりも全体で勝っていることを示唆している。

そして、多くの無名選手たちが躍進を見せている。ラツィオのカンドレーヴァもそのひとりだ。馴染みの薄い右のウイングバックでプレーしながら、グラツィアーノ・ペッレへのアシストを含め3度のチャンスを演出するなど素晴らしいプレーを披露。また、デュエルの勝率も71%を記録するなど、チームの潤滑油となっている。

ナニ/ポルトガル代表

好不調の波があるナニだが、代表でひどかった試合はほとんどない。これまでポルトガル代表史上4位となる99試合に出場しており、今大会ではアイスランド戦で価値あるゴールも決めた。

ロナウドが不調な時、ポルトガルは他の選手たちが積極的になる必要がある。それをナニはやってみせた。

ミハウ・パズダン/ポーランド代表DF

ワールドクラスの才能を持つロベルト・レヴァンドフスキや、正確なフィニッシュを誇るアレク・ミリクを擁するポーランド。だが、彼らの強みは守備陣にある。

グループステージでの失点はゼロ、第2戦では世界王者ドイツを抑え込んでみせた。そのなかで、CBパズダンは素晴らしいパフォーマンスを披露している。彼とトリノのDFカミル・グリクとのコンビは、今回ポーランドがサプライズを起こすためのキーとなりうる。

クリス・スモーリング/イングランド代表DF

今大会のおけるイングランド代表の関心事は攻撃についてだ。したがって今後どこまで勝ち進めるかは、守備陣に掛かってくる。ここまでの守備はパーフェクトではないが、スモーリングは一貫しており、素晴らしい評価に値する。

ダリヨ・スルナ/クロアチア代表DF

父親の他界からわずか5日後のチェコ戦で、彼が見せた涙は今大会で最も強く心に訴える瞬間だった。悲しみに暮れながらもプレーできたことは彼の人格を表すものでもあった。

プレー自体も素晴らしく、(爆竹騒動の後に同点とされたが)クロアチアはすんなり勝ってしかるべきだった。モドリッチやラキティッチ、ペリシッチらが注目を集めているが、スルナの前進も欠かせぬ要素だ。すでに5度のチャンスをクリエイトしている。

ファビアン・シェア/スイス代表DF

大会前にはダークホースと目されていたスイスだが、いいスタートは切れなかった。だが、少なくとも守備においてはかなりソリッドに見える。

特にホッフェンハイムでは失望のシーズンを味わったシェアが素晴らしい。守備だけでなく、アルバニア戦でゴールを決めたほか、ルーマニア戦でもあわやというシュートを放つなど攻撃面でも存在感を発揮している。

キングスレイ・コマン/フランス代表MF

初戦ルーマニア戦に途中投入されたコマン。19歳362日というのは、主要大会におけるフランス代表史上最年少出場となった(最年少記録は、1932年にレネ・ジェラールが記録した17歳330日)。

彼は経験には欠けるが、ディディエ・デシャン監督はその才能に大いなる信頼を置いており、第2戦では先発起用した。ディミトリ・パイェットが英雄になるなか、コマンも2度のチャンスに8度のドリブル突破を記録。物凄い才能だ。