以前から「おそ松さん」好きを公言している生駒さん(2016年3月撮影)

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乃木坂46生駒里奈さん(20)が音楽番組「ミュージックステーション」(テレビ朝日系)に出演した際のトーク内容について、「疑問やモヤモヤした気持ちにさせて本当にすみません」などとブログで釈明した。

人気アニメ「おそ松さん」について司会のタモリさん(70)と話したところ、ネット上で物議を醸したためだ。しかし一部の批判は、実際の発言を勘違いした上での「的外れ」なものだった。

おそ松ネタで「タモリさんは知ってましたか?」

発言があったのは、2016年6月10日の放送。番組では「注目の音楽TOPICS」の1つとして、人気アニメ「おそ松さん」の関連CDが大ヒットしているという話題を取り上げた。

おそ松さん」は故・赤塚不二夫さんの代表作「おそ松くん」を土台にしたギャグアニメで、原作の六つ子たちが大人になり、ニート生活を送っているという設定だ。2015年から放送され、大ブームを巻き起こした。

生駒さんはアニメオタクとして知られ、大のおそ松さんファンでもある。番組でタモリさんから「生駒はおそ松さん好きなんだ?」と話をふられると、

「はい、もう大好きで!今、一番人気といっても過言ではないアニメなんです」

と即答。その上で、こう尋ねた。

「『おそ松くん』が原作なんですけども、タモリさんは知ってましたか?」

これにタモリさんが「知ってる知ってる」と応じたため、「ほんとですか?おそ松『さん』ですよ?」と念押し。すると今度は「ん?『さん』じゃないよ、『くん』だよ」と返ってきたため、生駒さんは

「『くん』のほうは逆に若い子が知らなくて、『さん』を知ってから原作のほうを知ったっていうかんじなんですよ」「ギャグも満載で、大人が見ても面白いアニメです」

などと力説してみせた。タモリさんは笑顔を浮かべながら「おー、そんなふうになってんだ」「へぇぇ」と驚いた様子をみせた。

「関係性を理解した上でのトークでした!」と釈明

一見すると微笑ましいやりとりだったのだが、ネット上では「タモリさんに『おそ松さん』を解説するのは失礼」とする見方が出て、物議を醸した。

タモリさんといえば、下積み時代から赤塚さんと親交が深く、08年に赤塚さんが亡くなった際には、告別式で白紙を手に「私も、あなたの数多くの作品のひとつです」とする弔辞を読んだほど。そんな人物に「おそ松さん」を説明するのはよろしくない、ということのようだ。

加えて事を大きくしたのが、「生駒さんがタモリさんに『おそ松くん』を知っているか尋ねた」と勘違いした人々だ。ネット上には

「世に出るきっかけが赤塚先生だったタモリに『おそ松くん知ってますか?』と訊いちゃう乃木坂生駒 知らんというのは恐ろしいのう......」
「赤塚不二夫チルドレンのタモリに向かって『おそ松くん知ってますか?』と聞くのは愚問が過ぎるぞ」

といった声がいくつも上がり、批判が加速した。

こうした反応を受けてか、生駒さんは同日中にブログを更新。発言については「赤塚不二夫先生とタモリさんの関係性といいますか、ちゃんと私は理解した上でのトークでした!」と、2人の絆を知った上で説明していたことを明かした。

言葉足らずだったことは自覚しているようで「生放送の短いトーク時間に全てを語るのはやはり難しく」と釈明。「せっかくの楽しい時間、疑問やモヤモヤした気持ちにさせて本当にすみません」と、謝罪めいた言葉もつづった。

ただ、タモリさんが「おそ松くん」を知らないわけはないが、リメイク版である「おそ松さん」となれば、どこまで知っているかは微妙なところ。生駒さんはあくまで「おそ松さん」について知っているか尋ねたに過ぎず、ネット上では「失言ではない」「これは可哀想」といった同情コメントも多数寄せられている。