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●お金が貯まる「2:6:2の法則」って?
毎月の貯蓄に慣れてきたら、次の大きな目標となるのが貯蓄1,000万円。1,000万円はそう簡単に貯まるものではないですが、だからといって「給料が安いから私には無理……」などと諦める必要もありません。高年収でなくても1,000万円をできるだけ速く貯めるにはどうしたら良いのでしょうか? 

○はじめの一歩は「先取り貯蓄」で100万円

貯蓄1,000万円という大きな目標を達成するためには、貯蓄体質になること、そして資産運用にチャレンジすることが必要不可欠です。「給料が余ったら貯蓄する」という姿勢ではお金は貯まりません。

まず、「先取り貯蓄」で毎月決まった金額を貯蓄に確保しましょう。貯蓄ができる環境ができたら、いよいよ貯蓄1,000万円に向けて準備。 毎月コツコツ貯蓄しているだけでは時間が掛かってしまうので、スピードアップをするには資産運用が有効です。はじめに、運用資金となる100万円を貯めることから始めましょう。

○お金が貯まる「2:6:2の法則」とは

お金を貯めるにあたって、オススメなのは「2:6:2の法則」です。これは、自分の手取りを2割貯蓄、6割生活費、2割自己投資に当てはめて管理するもの。例えば、ボーナスを抜いた年収が250万円(月収21万円・手取り17万円程度)の人の場合、手取りをこの「2:6:2の法則」に当てはめると、貯蓄3.4万円、生活費10万円、自己投資3.4万円となり、毎月最低3.4万円を貯蓄できます。

実家暮らしの人は一人暮らしよりも生活費が浮くので、その分プラスして貯蓄に回しましょう。すると、一人暮らしで毎月3.4万円貯蓄した場合は約2年半、実家暮らしで毎月5万円貯蓄した場合は1年8カ月で100万円が貯まる計算になります。

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●貯蓄100万円を1,000万円に増やすには?
○100万円貯めると、資産運用の道も開く

100万円を貯めた後、それを元手に1,000万円を貯める方法は様々。同じように毎月先取り貯蓄をしつつ、100万円から毎月5万円を年利3%の商品に投資した場合、約13年6カ月で目標の1,000万円を手にすることができます。

ただし、ハイリターンのものはリスクも高くなるため、最初のうちは安全性の高いビギナー向け商品から始めるのがおすすめ。経験と知識を積んでから徐々にステップアップして様々な商品に挑戦するといいでしょう。

○"分散投資"でリスク軽減も

また、一つの商品に集中投資するのではなく、複数の商品に分散投資することもリスク軽減につながります。投資信託を扱っている会社のホームページには、積み立てシミュレーションを設置しているところも多いです。自分にあった積立額や期間を入力し、目標を数値化するといいでしょう。

ただし忘れてはいけないのは、どんな商品でもリスクがあるのが投資ということ。資産運用にお金をつぎ込むのではなく、運用をしながらしっかりと貯蓄をし続けることも忘れないようにしましょう。リスクが怖いという人は、スピードにとらわれず、着実に貯蓄をする方がいいですね。現在と将来の生活環境を見据え、自分自身でしっかりと計画をたて、お金を上手に増やしていきましょう!

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筆者プロフィール:武田明日香(たけだ あすか)
エフピーウーマン所属、ファイナンシャルプランナー。日本テレビ「ZIP!」やTBSテレビ「あなたの損を取り戻せ 差がつく! トラベル!」「Saita」「andGIRL」等の雑誌、「webR25」「わたしのマネー術」等のウェブサイトなど幅広いメディアを通じ、お金とキャリアの両面から女性が豊かな人を送るための知識を伝えている。人生の"やりたい"が"できる"に変わるお金の教養スクール開講中!

(FPwoman)