決して笑いごとではないのだけれど、どうにもシュールに感じてしまう。世の中には、そんな「事案」が存在する。

全国各地の「防犯メール」の中から、気になった事案を紹介する本連載。その第一回として、東京都の「国分寺市 生活安全・安心メール」へ寄せられた不審者事案を取り上げたい。

かなりマニアック不審者、その正体は...?(Soumyadeep Paulさん撮影、flickrより)

「あなたのよだれをください」と懇願する男

2015年9月27日、15時ごろに国分寺市西元町3丁目付近において、不審者事案が発生した。

4名の児童が遊んでいると、1名の児童が後ろから肩をつかまれる。振り向くと40代後半〜50代の男がいた。その男は両手を差し出して「あなたのよだれをください」と言ってきたので、児童4名はその場から逃げたという。

不審者事案だ。

声を掛けられた児童は一瞬キョトンとなったに違いない。自分の父親かそれ以上の年齢の大人から、「よだれ」を要求されるとは思ってもみなかったであろう。もし児童が要求に応えていたらどうしていたのか?それを飲み干すつもりでもいたのだろうか?それともコレクションの1つなのか?常軌を逸した理解不能な事案である。

こんな不審者事案に、みなさんもご注意ください――。

事案ウォッチ世の中に存在する「事案」にまつわる情報を、Jタウンネットがピックアップしてご紹介。本連載でお届けする内容が、少しでも身近な犯罪の抑止につながれば幸いだ。