『午前32時の能年玲奈』(河出書房新社)には、中森明夫さんが四半世紀以上にわたって書いてきた、文学にかんする文章がぎっしり詰まっていた。巻末には重松清による中森明夫インタヴューも収録されている。文芸批評・時評集と言ってもいいこの本が、表題作としてなぜ役者さん(アイドル女優)を論じたものを選んだのかは、ここでは述べない。中森さんは小説を書き、文化現象を分析し、アイドルと併走しつつアイドルを批評する。19
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『午前32時の能年玲奈』(河出書房新社)には、中森明夫さんが四半世紀以上にわたって書いてきた、文学にかんする文章がぎっしり詰まっていた。巻末には重松清による中森明夫インタヴューも収録されている。文芸批評・時評集と言ってもいいこの本が、表題作としてなぜ役者さん(アイドル女優)を論じたものを選んだのかは、ここでは述べない。中森さんは小説を書き、文化現象を分析し、アイドルと併走しつつアイドルを批評する。19