前編はこちら───この小説は、キャラクターが現代人だな、と感じる個所がいくつかありました。たとえば司馬遼太郎さんだと、『花神』のように幕末の時代に現代の考えをする人間を一人入れて、彼に将来を見通させるというようなことをする。『とっぴんぱらりの風太郎』は、現代では書きにくい物語を過去にずらしてみた、という小説であるわけですが、現代人を戦国末期の京都に置いてみて、何か発見のようなものはありましたか?万