高知・安芸での阪神秋季キャンプで目を引いたのが投手陣のキャッチボールだった。一球一球、間合いを取り、丁寧に投げている。10月末、甲子園で秋季練習が始まって数日がたったころ、監督・藤川球児がキャッチボールを眺めながら「あ〜、キャッチボール、丁寧にするようになったなあ」と独り言のように漏らしたのを覚えている。恐らく、自身が指導や助言を与えていたのだろう。投手にとって、キャッチボールこそが基本であり