経済指標1つに、一喜一憂する米ウォール街。それを受けて、右往左往するわが国の兜町――。2022年11月10日に米労働省が発表した10月の米消費者物価指数(CPI)は前年同月比7.7%(市場予想7.9%上昇)の上昇となり、伸び率は9月の同8.2%から鈍化した。さあ、ウォール街は大騒ぎだ。FRB(米連邦準備制度理事会)の利上げペース減速の期待から株高・債権高・ドル安一気に進み、円相場も1日で6円、円高に上振れした。これは、米国経