衆院選と同日の10月31日におこなわれる最高裁裁判官の国民審査。これまでの24回で罷免された裁判官は一人もおらず、形骸化していると言われて久しい。理由のひとつには、ニュースで最高裁判決を扱っても、時間や紙面の都合で新聞やテレビが裁判官の個別意見などを十分に紹介してこなかったことがあるとの指摘もある。こうした反省もあってか、近年は国民審査に合わせて、裁判官の裁判ごとの判断や人となりの紹介に力を入れるメディ