新型コロナウイルスの感染者数が急増する中、開催されている東京五輪。日本選手のメダルラッシュが続くが、市民は、その興奮をテレビやネットを通してしか味わえない。7月下旬、筆者は、聖火台が置かれた東京・臨海副都心地区と五輪マークがある国立競技場の周辺をめぐった。1万5千歩ほど歩いて見えたのは、画面越ししか許されない「隔絶五輪」の特殊性と、それでもリアルで思い出を作りたい人々の想いだった。(ジャーナリスト・