5日放送、TBS「S1」では「『マイナー契約でもかまわない』川崎がMLBで戦う理由」と題し、トロントブルージェイズ・川崎宗則に行った現地取材の様子を伝えた。

オープン戦24試合では打率.346 出塁率.485という見事な成績を残した川崎だったが、今季もマイナーからのスタート。日本の球団から待遇の良いオファーもあったが、それでもメジャー挑戦を望んだ格好だ。

月給30万程度しかないマイナーリーグで戦う川崎に専属のトレーナーはいない。低周波治療器、高濃度酸素吸引器、ランブルローラーなどを駆使し、セルフケアを行う日々だが「毎日ね、試合あるからね。大変なことですよ。陸上の100mの大会でも毎日ないじゃない。野球は毎日100mの大会があるようなものだから。それは毎日カラダをケアしないと」と話しつつ、「野球があるから生きてる感じがするからいいな」と前向きに捉える。

日本球界復帰については「悩みましたけど。息子のことも家族のことも考えて。日本でやってきたんだから、日本でやりたいと毎日4年間ずっと思ってますよ。環境はすごく日本のほうが整っていると思う。色んなこと言ってくれて有り難いですけどね、自分の給料のこととか」と前置きするも、「僕の契約書には書いてない」とキッパリ。

「僕の契約書には“僕のやりたいことをやる”と。その契約書には“今年もアメリカでやりたい”って書いた」。こう続けた川崎は「だから心の中の契約書に従っている。野球選手としてカラダが動くのも限られてくると思うし、あとは自分が何をやりたいか」と自らを奮い立たせるように語った。