5日、東京ドームで行われたプロ野球公式戦、巨人−阪神の一戦は、巨人の高木勇がプロ初完封を達成。3連戦を勝ち越した。

すると同日放送、TBS「S1」では「ノムさん復活！○○にぼやき！」と題し、体調不良により約5ヶ月間活動を見合わせていたプロ野球解説者・野村克也氏が出演。この一戦をリアルタイムで解説した。

まずはキャッチャーに復帰した阿部慎之助について「持論だけどキャッチャーがしっかりしていたら最下位にはなりません。何でファーストなんかやらせるのか」とチームの方針をボヤいた野村氏。先発の高木には「ピッチャー型の体型じゃないね。腹出てるよ」と言い放った。

すると2回、阿部がヒットを放つや野村氏は「間違いなく天才。来た球を打つというね。いつも真っ直ぐを待ってて変化球に対応する。理想型だね」と絶賛。その後、ワイルドピッチで阪神バッテリーが1点を与えると「今のは捕らないかんわ。ミットに当たってる。日本のキャッチャーはやっちゃいけないキャッチングをする。構えて一回ミットを落としてから捕る。これはいけないのよ」と梅野隆太郎のキャッチングに苦言を呈した。

また、最初は高木の体型に文句をつけていた野村氏だったが、彼が阪神のスコアボードに「0」を並べると「無駄なフォアボールを出す印象がないわね。第1ストライクを緩いカーブで取る。良いストライクの取り方。良いピッチャー獲ったね」としみじみ。

7回裏、亀井善行が打ったホームランについては、野村氏がその前（2球目）の見逃し時に「今の見逃し方、引っ張りにきてるよ」と指摘した矢先のことだったため、「さっきの見逃し方で分かりそうなもんだけどな。完全に引っ張りにきてる。外角一辺倒でいいんだよ。キャッチャーの仕事は観察、洞察だからさ」と再び梅野にチクリ。その一方で勝利した巨人には「チーム編成、構成的にいいんじゃないの、阿部がキャッチャーで」と述べた。