現役引退の元日本代表FW柳沢敦氏、古巣鹿島のコーチに就任

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 鹿島アントラーズは5日、2014シーズン限りで現役を引退した元日本代表FW柳沢敦氏がコーチに就任すると発表した。

 柳沢氏は1977年生まれの37歳。1996年に富山第一高校から鹿島へ入団した。加入後は1年目から公式戦に出場し、リーグ戦で5得点。鹿島のリーグ初制覇に貢献した。翌1997年には新人王を獲得し、ヤマザキナビスコカップと天皇杯制覇に貢献した。1998年にはリーグ戦で22得点を挙げ、ベストイレブンに選出。日本代表デビューも果たした。2000年にはシドニー・オリンピックに出場し、鹿島では三冠を獲得。2001年にはリーグ戦で12得点を挙げ、J1連覇に貢献した。2002年の日韓ワールドカップでは3試合に先発出場。翌2003年夏にサンプドリアへ期限付き移籍で加入した。

 セリエAでの1年目は無得点に終わり、翌シーズンはメッシーナへ移籍。2006年に鹿島へ復帰した。同年のドイツ・ワールドカップにも日本代表の一員として出場。鹿島では2007年までプレーし、2008年に京都サンガF.C.へ移籍した。移籍1年目にはJ1で14得点を挙げ、自身3回目となるベストイレブンを受賞。2011年にはベガルタ仙台へ完全移籍で加入し、プレーを続けていた。キャリア通算では、J1で370試合出場108得点、ヤマザキナビスコカップ108試合出場64得点、天皇杯では35試合出場10得点を記録。国際Aマッチでは58試合に出場し、17得点を挙げた。

 コーチに転身して古巣復帰となる柳沢氏は、以下のようにコメントしている。

「まずは、約8年ぶりに鹿島アントラーズの一員になれたことに大きな喜びを感じています。19年の選手キャリアを経て、プロとして第一歩を踏み出したクラブに戻り、指導者として新たなキャリアをスタートできることを大変光栄に思います。立場や役割は大きく変わりますが、チームに貢献したいという気持ちは何一つ変わりません。今までの経験を活かし、コーチとして全力でチームをサポートしていきたいと考えていますので、よろしくお願いします」