トヨタ自動車が12月15日に発売した世界初の量産FCV「ミライ」。

企業や官公庁などからの受注も含めて既に1,000台近いバックオーダーを抱えているそうで、現時点で納車に1〜2年を要するそうです。

現在の生産能力は700台/年ですが、同社は受注が好調なため、国内2工場に200億円を投じて来年末までに生産能力を約3倍の2,000台/年レベルに引き上げる事を決定。

「LFA」の生産に使っていた元町工場の車両組立ラインやFCスタック、高圧水素タンクの製造ラインの増強を予定しているそうです。

国内需要に加えて、来年の夏以降にスタートする欧米への輸出にも対応する必要があるため、増産体制を早期に整えることにした模様。

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米カリフォルニア州のZEV規制(販売台数の1割強をゼロエミッション車とする)への対応も含まれているようで、来年後半から2017年末までに米国で累計3,000台以上、欧州では2016年に50〜100台/年の販売を見込んでいると言います。

水素を空気中の酸素と反応させて発電、モーターで走行する「ミライ」が1km走るのに排出する水は約60ccで、満タンでの航続距離約500km(実勢値)を考慮すると約30Lの水を排出する計算。

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インパネに有るH2Oボタンを押せば希望する場所で纏めて排出することも可能。

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車両価格は723.6万円ながら、エコカー減税、自動車グリーン税制に政府補助金202万円を加えると優遇額は225万円を超える状況。

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(出展 トヨタ自動車

とは言え、まだ高額な車両価格や生産能力、水素供給ステーション充足などの課題も有るため、トヨタは「ミライ」の発売後もあえて積極的なPR活動を控えており、静かな立ち上げに配慮しているようです。

■トヨタ ミライ Webサイト
http://toyota.jp/mirai/

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 (Avanti Yasunori) 

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