紙おむつを安く買い、他国で高く売ろうと企むも…(画像はexpressen.seのスクリーンショット)

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麻薬や武器など密輸事件が近年問題となっているヨーロッパだが、時として妙な密輸品が発見されることがある。スウェーデン北西部イェムトランドで先日、密輸容疑で2人の男が逮捕された。彼らが所持していたのは、尋常ではない量の紙おむつであった。

逮捕されたのは、リトアニア出身の20歳代と40歳代の男。2人はノルウェーで紙おむつを購入し、密売するため東ヨーロッパに向かう途中のことであった。男らはその行為を怪しまれないように、ノルウェーのあちこちで少しずつ紙おむつを購入。そして東へ向けて車を走らせたのだが、ノルウェーからスウェーデンに国境を越えて物資を輸送する際は、税金の支払いが義務付けられているにもかかわらずそれを怠ったとして、彼らはイェムトランドの検問所で逮捕された。その後、尋問のためエステルスンドの警察署に連行されている。

ノルウェーの物価は非常に高いことで知られているが、紙おむつは1枚約50オーレ(約8円)と安価である。しかもノルウェーの紙おむつは、たとえばポーランドでは8倍の値段で売れるのだという。そのため今回の密輸も、男らが紙おむつの中に麻薬などを隠し運んだという類のものではなく、紙おむつそのものを転売する目的であったようだ。

押収された大量の紙おむつは、警察官たちが一晩かかって数えた結果、合計2万5179枚もあることが判明。これらは現在、別の件で押収された麻薬や武器などが収められた倉庫に一緒に保管されているとのことだ。

※ 画像はexpressen.seのスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 椎名智深)