【米国はこう見ている】米メディアが選ぶ「メジャー最高のスプリット」は田中将大 スプリット部門ベスト5は日本人投手が独占状態
スライダー部門2位にダルビッシュ、制球では上原が5位
右肘靭帯の部分断裂でリハビリ中のヤンキースの田中将大投手が「メジャー最高のスプリット」に選出された。ESPNが「MLB最高のピッチング・ツールス(スキル、能力)」という特集を行い、9種類のボールごとにメジャーベスト5のピッチャーを選出している。
スプリット部門のベスト5は日本人投手が4人も選出されており、ほぼ独占状態となった。1位は田中、2位はマリナーズの岩隈久志投手、3位はレッドソックスの上原浩治投手、4位はドジャースのダン・ヘイレン投手、5位はヤンキースの黒田博樹投手が選ばれている。
寸評では、肘に負担がかかるとされるスプリットがアメリカでほとんど投げられなくなっていることに触れ、田中の負傷によって一層、スプリット離れが進むことを危惧。「タナカが早く復帰すること、そして、戻ってきた時にはこのボールを棚に置いたままにしないことを願う」とし、田中が復帰時に伝家の宝刀を封印しないよう求めている。
また、田中のスプリットの凄さにも言及。「十分な手の大きさを持った投手が正しいフォームで投げた場合は、破壊的な武器になる。タナカの肘が悲鳴を上げる前に、彼が我々に証明した。タナカのスプリットはよく落ちるが、ストライクを狙うこともできる。ヘイレンもそうだが、その点が、打者に振らせるボールとしてだけでなく、より効果的になる」と評している。
田中と対戦したバッターが「消える」と口にするほど衝撃的な落差を誇る“魔球”。また時にはカウントも稼げるバリエーションの広さが、田中のスプリットを相手にとってさらに脅威としているようだ。
他の部門でも日本人投手は選出されており、スライダー部門でレンジャーズのダルビッシュ有投手が2位に。制球部門では上原が5位に入っている。