とんねるず石橋貴明がおぎやはぎの冠番組にゲスト出演し、自らの芸能活動について話した。後輩芸人のために一肌脱ごうとばかりに、石橋はとっておきの話を惜しむことなく語っていた。

7月12日の『おぎやはぎの愛車遍歴 NO CAR,NO LIFE!』(BS日テレ)放送100回目のゲストとして登場したとんねるず石橋貴明が、自身の芸能生活を語った。

帝京高校在学時から『TVジョッキー』に出演するなど、石橋は早い段階でコメディアンとしての頭角を現していた。その後、高校の同級生だった木梨憲武とコンビを結成した石橋は、20歳の時に『お笑いスター誕生!!』で見事グランプリに輝いた。

順調に進むかに見えた石橋の芸能生活だったが、22歳で事務所を移籍するとピンチを迎える。石橋は「この辺は、ちょっと(放送で)使えるかわからないけど」と前置きしつつ、移籍に伴い“半年の間干されていた”ことを告白したのだ。

亡くなった父と生前に「大学に行ったつもりで4年間だけやってみろ。ズルズルやるなよ」との約束を交わしていた石橋は、半年後にレギュラー出演が決まっていた『オールナイトフジ』を“最後の勝負”と位置付けていたことを述懐した。普段めったに聞くことのない石橋の若手時代の話に、MCのおぎやはぎも興味深く耳を傾けていた。

またこの日の放送で、石橋は美空ひばりさんとのエピソードも披露した。石橋が26歳くらいの頃、フジテレビの特番でひばりさんと共演し意気投合した。その当時ごく親しい人だけがひばりさんを“お嬢”と呼んでいたが、それを知らない石橋は無邪気にも「俺たち(とんねるず)も“お嬢”って呼んでいい? 今日から、お嬢と俺たちはマブダチでしょ?」とお願いする。

すると、ひばりさんは「マブダチって何?」と質問したという。石橋がマブダチの意味(すごく仲の良い親友)を説明すると、ひばりさんが優しく「そうね。タカとノリは(私の)マブダチだから“お嬢”って呼んでいいわ」と言って快諾してくれたそうだ。

若手時代の思い出から昭和の歌姫との微笑ましい交流まで、石橋はたくさんの秘話を惜しげもなく披露して、後輩芸人おぎやはぎの記念すべき放送に花を添えたのであった。
(TechinsightJapan編集部 TORA)