ダイエット中でも「新鮮な油」を使って調理すれば油は敵じゃない
ダイエット中だからといって天ぷらや唐揚げなどの揚げ物や、オイルを使ったドレッシングなどの油物を控える方ってたくさんいらっしゃるのでは。ダイエット中は油ナシでも頑張れるかもしれないけど、その生活、いつまで続けられますか?リバウンドを避けるためにも油ナシ生活ではなく適量を賢く使い分けてみませんか?
カロリーだけじゃない、油の使い過ぎを避けたい理由
ごま油、オリーブオイルは大さじ1杯(約12g)で111kcalと、高カロリーなので使い過ぎはNGです。そしてカロリー以外に気を付けたいのが、「時間が経って酸化が進んだ油の摂取」!酸化した油は、お肌や血管など身体の細胞の老化に影響します。
時間が経った油の酸化が、お肌の老化を促進していた!?
人は呼吸によって体内に酸素を取り入れています。その過程で一部の酸素は化学変化を起こし活性酸素というものを発生させます。
活性酸素は体内に侵入した細菌やウイルスを撃退するための殺菌・消毒としての役割があります。一方で過剰に発生した活性酸素はお肌の酸化、つまり肌の老化と言われるシミやソバカスなどの「エイジングのサインを増やしてしまう原因」なのです。なんとこれ、時間が経った油によっても発生するのです。
食べ方を工夫すれば油は敵じゃない
高カロリーだし活性酸素が気になるし、ますます「使いたくない!」と思いがちな油ですが、ホルモンバランスを整えるためにも必要な栄養素です。また、細胞膜を作る材料でもあるので乾燥から肌を守ったり、便秘の防止や解消にも役立ってくれます。料理に加えるとコクが出て食事の満足感も増すので、適量を賢く使い分けるのがオススメです。
油物の調理と食べる時の注意事項は
油は調理してから時間が経つと酸化し、シミやソバカスの原因になります。気にしたいのは活性酸素の原因となる「時間が経った油」です。調理は「新鮮な油を使う」ようにし、「出来たてをすぐ」に食べましょう。
油物を食べる前に食物繊維を多く摂ること
「これから油物を食べる!!」というときはその前に、キャベツやキノコ類など食物繊維を含む食材を食べて油の吸収を少しでも押さえましょう。
ダイエット中に使いたい美肌にも良い油
オリーブオイル
オリーブオイルは、オレイン酸が主成分で、加えて抗酸化作用のあるビタミンEやポリフェノールを含んでいます。また、一価不飽和脂肪酸を多く含んでいます。この一価不飽和脂肪酸は酸化しにくいことから動脈硬化の予防も期待されています。どの油も変わらず高カロリーですが、調理で使う油として、使ってみてください。
亜麻仁油
最近ダイエットをしている人の間で話題となりつつある「亜麻仁(あまに)油」とは、亜麻仁という植物の種子から採れる油です。
亜麻仁油には体内で作ることが出来ないオメガ3脂肪酸が豊富に含まれています。なんとオメガ3脂肪酸にはコレステロール値や中性脂肪値を下げる働きがあると報告されているのです。ただし熱に弱いので、小さじ1杯程度を生で いただくことがオススメ。サラダやドレッシングにマヨネーズやオリーブオイルの代わりとして試してみて。
その他のオメガ3脂肪酸を含む食材として、 青魚(魚油)、えごま油、シソ油、くるみなどがあるので、食べ過ぎに注意しつつ、いつもの食事に取り入れてみてください。
※カロリー表記は文部科学省の食品成分データベースを参考にしております。
※この記事はクックパッドダイエットラボの管理栄養士であり、ダイエットトレーナー監修の元作成されています。