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●PowerShot G1X Mark II、Cyber-shot DSC-RX100M3、EXILIM EX-100一眼レフに匹敵する高画質モデルや超望遠など、高級&個性派のコンパクトデジタルカメラは製品数が増え、選び甲斐のあるジャンルだ。スマートフォンからのステップアップにも最適だろう。この夏イチオシの6モデルを紹介する。

○もっときれいな写真、もっとカッコイイ写真を撮る

スマートフォンのカメラ機能が格段に性能アップしたことで、日常的なスナップ撮影はスマートフォンで十分と考える人は多いと思う。一方で、SNSなどを通じて自分の写真を広く見てもらう機会が増えており、もっときれいな写真、もっとカッコイイ写真を撮影したいというニーズも高まっている。

そこで注目したいのが、高級&個性派のコンパクトデジタルカメラだ。大型イメージセンサーや高品質レンズを搭載した製品は、デジタル一眼レフやミラーレス機に匹敵する高画質な写真が撮れるようになっている。また、35mm換算で2,400mmもの超望遠レンズを備え、野鳥など遠く離れた被写体を狙えるモデルや、水深18mに耐えられる防水モデル、360度の全天球撮影に対応したモデルなど、表現の幅を広げ、デジタル写真の楽しさを堪能できる製品が続々登場している。夏の思い出を残すにもぴったりな高級&個性派コンパクトデジタルカメラをチェックだ。

○キヤノン「PowerShot G1X Mark II」

○一眼レフに匹敵する高画質、「星空モード」も楽しい

デジタルカメラの心臓部とも言える、イメージセンサーのサイズが大きな特徴だ。PowerShot G1X Mark IIが搭載する1.5型の大型CMOSセンサーは、高画質コンパクト機で採用例が多い1/1.7サイズの約4.5倍もの大きさ。デジタル一眼レフやミラーレス機に搭載されているAPS-Cサイズに迫る。これにより、高画質ときれいなボケ味が得られ、表現力が格段に広がるのだ。レンズはワイド端F2.0からテレ端F3.9と明るく、35mm換算の焦点距離が24mmから120mmの中望遠ズームを搭載する。マクロ性能も高く、ワイド端で5cm、テレ端で40cmまで寄れる。花や昆虫の観察など、子ども夏休みの宿題にも重宝するだろう。また、「星空モード」もこれからの季節にぴったりだ。面倒な設定なしに星空を美しく撮影できたり、星の運行の残像動画と軌跡動画が撮影できるインターバル機能など、憧れの天体写真が簡単に撮れる。

○ソニー「Cyber-shot DSC-RX100M3」

○小型ボディに1.0型センサー、ワイド端F1.8の明るいレンズ

DSC-RX100M3は、W101.6×D41.0×H58.1mmのコンパクトなボディサイズに、1.0型の大型CMOSセンサーを搭載。ポケットに入れて持ち歩けて、高画質な写真撮影が気軽に楽しめる。ソニー独自の裏面照射型センサーが進化し、従来モデルと比べておおよそ感度1段分のノイズを改善した。もともとソニーのデジタルカメラは高感度撮影に優れているが、さらなる改良によって夜景や室内撮影のノイズを大幅に低減し、静止画だけでなく動画の暗所撮影でも画質アップに成功した。レンズは24-70mm F1.8-2.8のZEISSバリオ・ゾナーTレンズ。明るいレンズは望遠でも手ブレに強く(限度はあるが)、コンパクトながらボケ味を生かした写真が撮れる。重ね合わせ連写による最高ISO25,600相当の高感度撮影も魅力的だ。

○カシオ「EXILIM EX-100」

○一瞬で表情の異なる9枚を撮影、上級者の表現力が指1本

夕景をきれいに撮りたくても明るすぎたり暗すぎたりして、見た目通りの写真が撮れずにイライラしたことはないだろうか。EX-100の2軸ブラケティング機能はこのイライラを解消し、手軽に表現の幅を広げてくれる。簡単に言うと、2つの撮影パラメーターを3段階に変化させ、一回のシャッターで「3×3=9枚」の写真を自動連写するものだ。「フォーカス×絞り」「ホワイトバランス×明るさ」「コントラスト×彩度」という3種類のオートブラケティングメニューが用意され、それぞれ風合いの異なる9枚の中から自分好みの1枚を選べる(そのほか7通りの2軸マニュアルブラケティング、9種類の1軸ブラケティングがある)。レンズは35mm換算28-300mmの光学10.7倍ズームで、ズーム全域で開放F2.8なのがポイントだ。望遠側や光の足りないシーンでも速いシャッターが切れるので、手ブレが抑えられるのも使い勝手が良い。最大1,000フレーム/秒のハイスピードムービー機能も搭載する。

●FinePix S1、COOLPIX AW120、RICOH THETA○富士フイルム「FinePix S1」

○2,400mm相当の超解像ズームで野鳥も昆虫もドアップ撮影

野鳥や上空を通過する航空機、サファリパークの動物など、遠く離れた被写体をとらえたい! という人におすすめなのがFinePix S1だ。35mm換算で広角24mmから望遠1,200mmまでカバーする光学50倍ズームレンズを搭載する。さらに、超解像技術によってデジタルズーム時でも高い解像感が得られる「超解像ズーム」機能を備え、2,400mm相当の超望遠が楽しめるのだ。昆虫観察など子どもの夏休みの課題に利用できるほか、運動会や合唱祭など学校イベントにも活躍するだろう。防滴・防塵構造なので、急な雨や校庭のホコリも気にせず撮影できるのも嬉しい。そのほか、露出をオーバー気味にして優しい雰囲気の写真にする「ハイキー」、強めのコントラストで幻想的な仕上がりにする「ダイナミックトーン」など、芸術的な1枚を残せるアドバンストフィルター機能や、最大480フレーム/秒のハイスピードムービー機能も搭載する。

○ニコン「COOLPIX AW120」

○水深18mの防水性能とF2.8の明るいレンズで海のレジャーにぴったり

夏のレジャーにぜひ持って行きたいタフなデジタルカメラだ。家族と海水浴やプールに行くとき、防水性能があれば水中の楽しい表情が撮れるし、トレッキングやキャンプに行くなら耐衝撃性能・防塵性能に優れたモデルが安心。COOLPIX AW120は水深18mの防水仕様なので、海水浴だけでなくダイビングでも使える。ワイド端F2.8の明るいNIKKORレンズを採用し、薄暗い海中でもシャッタースピードを稼げるため、動き回る魚を撮るときも有利だ。また、広角24mmのワイドレンズは海中の風景を広く切り取れるだろう。耐衝撃性は約2mからの落下テストに合格しており、少々ハードな扱いにも耐えられる。価格も手ごろになってきているので、アウトドア用のサブ機としても魅力的な1台だ。

○リコーイメージング「RICOH THETA」

○海も山も、花火もバーベキューも、夏の思い出を360度すべて撮る

1回のシャッターで自分を中心に360度、足元から頭上まですべて撮影できるのが、全天球カメラのTHETAだ。軽登山では山頂からの風景を360度撮影したり、海水浴では波打ち際にいる子どもとビーチパラソルの下で見守る奥さんを一緒に撮影。遊園地や観光地の街並みをぐるりと撮れば、空気感も切り取って思い出を残せるだろう。重さは95gと軽く、ポケットに入れてどこにでも持ち歩ける。スマートフォンとWi-Fi接続すれば、全天球写真に位置情報を付加し、FacebookやTwitterに投稿して友人たちと今この瞬間の感動を共有することも可能だ。

(プラスワン・クリエイティブ)