神奈川工vs横浜翠嵐 神奈川工が15安打を記録し、快勝!
打線を引っ張る松野(神奈川工)
神奈川工が15安打を記録し、快勝!
夏のシード権をかけて行われる春季大会が開幕した。今年の春季大会は、春季大会後に行われる関東大会が、神奈川県で開催される為、県内から4チーム出場できるということもあり、例年以上の盛り上がりを見せている。
保土ヶ谷球場では第1試合は神奈川工対横浜翠嵐の一戦。
神奈川工は2回表、5番倉嶋が左中間を破る三塁打を放ち、続く6番中村が左中間へ落ちる安打で1点を先制する。続く3回表には一死二塁から4番鈴木鶴の中前適時打で1点を追加。二死二塁となって、再び6番中村がレフトの頭を越える二塁打を放ち、3対0。
中軸の活躍で試合の主導権を握った神奈川工。こうなると勢いは止まらない。4回表には一死一、三塁のチャンスで、2番福永の適時打を放ち、更に一死二、三塁から、3番川崎の2点適時打で6対0。
二死二塁となって、5番倉嶋の中前適時打で7対0と大きく点差を付けた。さらに6回表にも8番星野の犠飛で1点を追加し、8対0とする。
投げては神奈川工は右サイドの小林、右オーバーの中山のタイプの異なる二投手のリレーで横浜翠嵐打線を完封。7回コールドで快勝した。
昨秋、神奈川工は、横浜商(2013年9月07日)に0対1で敗れた。その時と比べると打撃面の成長が著しく、この試合で記録した安打数は15。一冬越えて、各打者のスイングが鋭くなり、力強さが出てきた。
一方、敗れた横浜翠嵐は地区予選で魅せた集中打を見せることができなかった。夏まで投打を鍛えて上位進出を目指してほしい。
4番とリリーフで健闘した近藤智
この試合で光った選手を紹介したい。攻守ともに目を惹いたのが1番ショート・松野 京介。特に良かった守備。初回に2つの遊ゴロを処理。フットワークの軽快さ、球際の強さ、深い位置から強い送球が出来る肩の強さと能力の高さを感じさせた。打撃では1安打のみ。だが腰が据わった構えから振り抜くスイングは鋭く、捉えた時の打球は鋭い。直球に対してはしっかりと対応ができていたので、あとは変化球の時に自分の間合いで打てるようになるともっといい選手になるだろう。次の試合では更なる活躍が期待できるのではないだろうか。
また敗れた横浜翠嵐では4番近藤 智が孤軍奮闘。打者として2安打を放ち、試合終盤の7回からはマウンドに登り、1回無失点に抑える好投を見せた。守備でも後ろへ飛ぶ打球の対応が良く、抜けそうな打球を好捕。マルチでその才能を垣間見せた近藤。夏のパフォーマンスも期待したい注目の選手だ。
(文=河嶋 宗一)