3日から行われた東北楽天イーグルス日本一セールで、「楽天市場」内の複数の店舗が割引を偽装していたという問題が発覚。楽天の三木谷浩史社長は「正式な日本一セールについては、厳正なる審査をしていた」と弁明した。この問題に対して、プロ野球球団を買収する際に三木谷社長とライバルという立場だった堀江貴文氏が、テレビ番組でコメントした。

8日放送の『5時に夢中!』(TOKYO MX)にゲスト出演したライブドア元社長・堀江貴文氏が、今回の“楽天市場の優勝セール割引率偽装問題”についてコメントした。堀江氏は楽天・三木谷浩史社長に対して、「イケイケで目が届いていないのでは」と苦言を呈した。

また、楽天市場のシステムそのものに対しても問題を提起する。特に出店する側にとって出店料が掛かることや、出店する際のノウハウを教えてくれる楽天大学への参加など様々な出費が多く、「なかなか儲からない」と分析。昨今は「Yahoo!ショッピング」などのECモールでは、出品料の無料化の流れがある。一番のウリだった大手としてのプロモーション能力についても「Yahoo!ショッピング」に出店数を抜かれ、FacebookやGoogleなどによる宣伝効果も今ではかなりの力を持っている。「ECモールのビジネスモデルも変わりつつある」と述べた。

加えて堀江氏は三木谷社長に対して、楽天市場からのダイレクトメールが多いこと、また配信の解約にも手間がかかることといったマイナス面を指摘したこともあるという。だが堀江氏は、「なんの反応もしてくれない」とこぼしていた。

2004年のプロ野球球団買収では、ライバル同士だった堀江氏と三木谷社長。堀江氏は、「個人的には何もない」と出所した今でも交流があることを明かす。一方で三木谷社長と自身との違いについて聞かれると、「あの人は家柄がいい。うちは雑草」と小声でうつむき気味に答えていた堀江氏であった。
(TechinsightJapan編集部 佐々木直まる)