中国の大手検索サイト百度の掲示板に「日本の女子アナがミニブログ(中国版ツイッター)で中国を罵(ののし)ったらしいぞ」というスレッドが立てられ、さまざまなコメントが寄せられた。

 スレ主は、朝日スポーツの“真野奈子”を名乗るアナウンサーが、ミニブログで香港の活動家による釣魚島(中国側呼称、日本名:尖閣諸島)上陸についての考えを書き込んだと紹介。その内容は「シナが再び上陸しようものなら、自衛隊は軍艦やミサイルなどで対処し、数万の在日中国人の死期が近づくだろう。日系企業を傷つけようものなら、在日中国人を捕まえて銃殺する。シナなど相手ではない」というものだったという。

 実際には“真野奈子”というアナウンサーは実在しないようだが、これを見た中国のネットユーザーからは次のようなコメントが寄せられた。

・「なんて胸くその悪い女だ」・「中国でミニブログを開設して、しかも中国人を殺すだって?頭に尿でも入ったか?」・「これはたぶん本当の話だね。ネット上のニュースでも扱われているもの」

 だが、このような意見は比較的少数で、多くは「なりすましだろう」という意見だった。

・「なぜ中国語で書きこんでいるんだ?たぶん彼女は偽物だね。なりすました人も頭がおかしい人の1人」・「これはなりすましだろう。中国語かこんなにうまいアナウンサーがどこにいるというのだ」・「一目見れば偽物だってすぐに分かるだろうに。これを信じるなんてどんな知能をしているのだ?」

 ほかにも、悲しき愛国者の仕業だな、この種の物は安易に信じるべきではない、こういう挑発的な計略はインターネットができた時からすでにある、などの冷静な意見が大勢を占めていた。また、「こんなに騙される奴がいっぱいいるのならオレも詐欺師になろうっと」というユーザーまでいた。(編集担当:畠山栄)