働く米国人ママのための「日本風弁当」ガイド

写真拡大



ありふれたお昼ご飯が、例えば「トトロ」を食べられるお弁当になるとしたら、子どもたちはどれほど喜ぶことだろう。あるいは、「カルビンとホッブス」(米国の新聞マンガ)も。

日本のいろいろなものを米国に普及させているアニメの流行のせいもあるのだろうが、現在米国では、日本式のランチ「弁当」(bento)が大人気だ。

弁当の画像をシェアするためのFlickrグループがあり、弁当スタイルのランチボックスも売られている。さらには『Yum Yum Bento Box』など、弁当作りの技を教える書籍も登場している。

冒頭のトトロ弁当を作ったアンナ・ザ・レッドや、「The Scent of Green Bananas」のサントスは、ご飯、野菜、ゆで卵などの食材を使って見事な弁当を作っている。

筆者は、忙しく働く母親である自分には「弁当作り」は無理だと思っていたのだが、実際に試してみて、それほど大変でないやり方もあることがわかった。以下、いくつかのヒントを紹介しよう。



自分で試してみてすぐにわかったのだが、手軽に作ったからといって不健康だとは限らないし、かわいいお弁当をあきらめる必要もない。たしかに、精巧な手の込んだ「パワーパフガールズ」などははわたしの守備範囲から外れるが、忙しいママでも手元の道具と食材で簡単にさっと作れる、そして子どもたちが食べてくれるものはたくさんある。

次第に、前日の夕食の残りや、夕食を作るときに取り置いておいたものを使って作ることに慣れていった。お弁当のアイデア探しに、わたしはBentolunch.netの写真を見るのが好きだ。残り物と、うちの子どもが実際に食べるような食材を使った、シンプルで簡単なお弁当がたくさん掲載してある。

ハムとチーズのサンドイッチについて考えてみよう。そういったサンドイッチを作ってそれを袋に入れて持たせることもできる。手早くて簡単だ。あるいは、ちょっとだけ時間をかけて、クッキー型を使って花のような形にすることもできる。それほど難しくない。あと少しだけ手間をかければ、半分にしたオリーヴかグレープを花の真ん中に添えられる。ほんの数十秒の手間で以下の弁当ができる。

弁当では色使いが大切なので、イチゴのスライスも入れてみた。その気があれば、セロリ、青リンゴ、ピーマンなどから子どもが好きなものを選んで、茎と葉を付け加えることができる。緑色の、らせんのヌードルは素晴らしい草になる(そして冷えてもおいしい)。







果物は2種類の色が混ざるようにするのが好きだ。そのほうが「かわいい」し、食べてもらえる確率が上がる。イチゴと緑色のブドウはいい組み合わせだ。ときどき、おまけとしてラズベリーの中にホワイトチョコレートのチップを入れることもある。

型にはまらずに考えれば、スライスしたランチョンミートが蝶々やハートになるし、サンドイッチやベーグルやフラットブレッドが動物たちになる。果物は串に刺したり繋ぎあわせたりすれば、カタツムリやイモムシになる。食用着色料も味方だ。つまようじで丸いサンドイッチに顔を描いたり、食パンに色をつけたり、ご飯を染めたりできる。



子どもがゆで卵を好きなら、卵の押し型の購入をおすすめする。わたしはAmazonで数ドルで入手した。これがあれば、星やハートやウサギや自動車の形をしたゆで卵を作れるし、ハローキティの型もある。

「働く米国人ママのための「日本風弁当」ガイド」の写真・リンク付きの記事はこちら

※筆者のスザンヌ・レゼアは、自作の弁当を画像で紹介した記事をシリーズで掲載している。

TEXT BY KRIS BORDESSA、SUZANNE LAZEAR
TRANSLATION BY ガリレオ -緒方 亮



【関連記事】
ホンダの芝刈りロボ「Miimo」、欧州で発売へ
iOSは「史上最も成功したゲーム・プラットフォーム」に
カラフルでおしゃれなiPhoneケーブル
「トイレ革命」:ゲイツ財団のコンテスト優勝作品
サンフランシスコの「どーもくん」壁絵