/いま、リゾート物件が数百万円代で投げ売りだ。だが、当時の設計はでたらめ。管理費はバブルのころのまま。なにより手入れが悪いから、内実はボロボロ。ノウハウの無い即席成金の団塊世代が手がけたものは、会社でもなんでもみんなヤバイ。/

 たしかに安い。おそらくバブル時代に建てたときは五千万円を軽く超えただろうものが、数百万円代で投げ売り状態。だが、やめておけ。管理状態があまりにひどい。あんなのだったら、新築で建てた方がまし。そもそも、かつてのリゾート地の没落っぷり、さびれっぷりが半端ではない。あちこち、オバケの出そうな廃墟ペンションだらけだ。

 なにがまずいって、まず設計。バブルの時代、ろくにリゾートの経験も無しに、あこがれだけで、わけのわからない建て方をした。たとえば、軽井沢や那須のような湿地にログハウス。中まで腐ってグズグズ。その他の地域でも、別荘のあるような谷あいは、地下水が多く、基礎を密閉しているものは、床下がボロボロになっている。かと思うと、土地がどこにあるのかわからない斜面のものは、基礎そのものにヒビが入っていたりする。

 そのうえ、バカみたいな吹き抜け。北欧製やカナダ製の高級暖炉を入れたって、あんなもの、暖まりゃしない。まあ北欧やカナダみたいに、そこらで薪がいくらでも手に入るならともかく、日本で買ったら莫大な量、法外な金額になる。それも、それを外から頻繁に運び込むのは、かなりの重労働だ。なんで北海道で室外石油タンクばかりになったのか、街中の頭でっかちは、そんなことも知らなかった結果だ。さらに悪いことに、屋根裏無しの吹き抜けは、そこら中で結露してカビになる。壁紙は剥がれてベロベロ。そうでなくても、80年代のヤワな断熱性では、壁の中が腐ってしまっている。

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