あのTVアニメの表現の限界に挑戦した「ヨスガノソラ」が!
2010年10月期のTVアニメ「ヨスガノソラ」は、パソコンゲームを原作とした作品ですが、性的な描写がかなり多く兄と妹の近親相姦シーンも含まれていた関係上、「TVアニメの表現の限界に挑戦した作品」として当時話題になっていました。

そのため東京都青少年育成審議会でも内容について審査が行われました(2012年5月14日)。

以下がその要約です。

?内容は「性的な描写のあるテレビアニメについて」で兄と妹の近親相姦シーンを含む5作品について、都民から指摘があった。
?1作品はDVD購入、他の4作品はインターネット動画により確認を行った。
?「ヨスガノソラ」というアニメでは、兄と妹の近親相姦を描いているが、社会的に是認されているかのように描いたり、あるいは必要以上に反復して詳細に描いているというものではないので、新基準等(不健全図書類)には該当しないと判断。
?その他のアニメ4作品は、いわゆる旧基準の対象であるが、いずれも該当しない。

この審査結果から言える事TVアニメ「ヨスガノソラ」は私も以前にアニメレビューを執筆していた作品でしたが、CS放映のAT-X版では主人公と美少女の扇情的かつ官能的なシーンが満載で、今回指摘された主人公とその妹の官能的なシーンについても丁寧に描写されていました。

「ヨスガノソラ」は兄と妹の近親相姦はストーリー上の必然性によるもの及び過度に扇情的な描写を行っていない等と東京都が判断したことは、単純に規制するだけでは無く作品としての芸術性等を判断して評価していると言えます。

同時にTVアニメ作品を必要以上に一方的な規制をするだけでは無いことを示した東京都青少年育成審議会についても高く評価したいと思います。


【ライター:清水サーシャ】


▼外部リンク

第623回東京都青少年育成審議会議事録
「ヨスガノソラ」TVアニメ公式webサイト