フェイスブック上場申請を読む−成功のカギを握るのは企業文化/石塚 しのぶ
とうとうフェイスブックが待望の上場申請。申請書の『マーク・ザッカーバーグからの手紙』の中で語られる「社会変革」への熱い想いと、彼らの企業文化である「ザ・ハッカー・ウェイ」の重要性。
フェイスブックが待望の上場申請を行いました。ウェブ上に公開された申請書類にさらりと目を通してみましたが、なかでも特に印象に残ったのが、若き創設者であり最高経営責任者であるマーク・ザッカーバーグからの手紙です。
世界中の人々がつながり、自己を自由に表現しあうことを可能にするツールを提供することによって、「社会を変える」。この実に大胆ともとれる声明文から、生活者、そしてフェイスブックのコラボレーター(デベロッパーや広告主)にとって、史上最強のソーシャル・プラットフォームを構築するのだという彼の意気込みを感じ取ることができました。
もう一歩踏み込んでいえば、人と人との間の「SHARE(共有)」ということが、今日の社会を支える中核的な価値創造活動になる中で、フェイスブックの目指すところ(ザッカーバーグは「ソーシャル・ミッション」という言葉を繰り返し使っている)が明確に打ち出されていたと思います。
また、もうひとつ私の注意をひいたのは、申請書の中で、ザッカーバーグがフェイスブックの企業文化についてかなりの熱を込めて語っているということです。「ザ・ハッカー・ウェイ」と呼ばれるフェイスブックのカルチャーが今後の成功のカギであり、その一方で、「スピーディな実践」を重んじ、「短期的利益に目を向けない」という価値観が仇になる可能性もあると「リスク要因」のセクションで述べているところが、非常に興味深いと思いました。
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フェイスブックが待望の上場申請を行いました。ウェブ上に公開された申請書類にさらりと目を通してみましたが、なかでも特に印象に残ったのが、若き創設者であり最高経営責任者であるマーク・ザッカーバーグからの手紙です。
もう一歩踏み込んでいえば、人と人との間の「SHARE(共有)」ということが、今日の社会を支える中核的な価値創造活動になる中で、フェイスブックの目指すところ(ザッカーバーグは「ソーシャル・ミッション」という言葉を繰り返し使っている)が明確に打ち出されていたと思います。
また、もうひとつ私の注意をひいたのは、申請書の中で、ザッカーバーグがフェイスブックの企業文化についてかなりの熱を込めて語っているということです。「ザ・ハッカー・ウェイ」と呼ばれるフェイスブックのカルチャーが今後の成功のカギであり、その一方で、「スピーディな実践」を重んじ、「短期的利益に目を向けない」という価値観が仇になる可能性もあると「リスク要因」のセクションで述べているところが、非常に興味深いと思いました。
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