2000年12月以前のSEG時代に開催されてきたUFC JAPANとは別モノ、本場のUFCに拘りを見せたロレンツォ・ファティータCEO 。8月のブラジル大会では現地で支払われた給与及び賃金が6.8億円、経済効果は27.6億円に上ったように、UFC JAPAN開催により起こる経済効果に自信を見せた

写真拡大

28日(月)、東京六本木のザ・リッツカールトン・ホテルで、来年2月26日(日)にさいたまスーパーアリーナで開催されるUFC144(UFC Japan)の開催会見が、メインのUFC世界ライト級選手権試合に出場する王者フランク・エドガー、挑戦者ベンソン・ヘンダーソン、ランペイジ・ジャクソンと対戦相手のライアン・ベイダー、ジェイク・シールズ、そしてズッファ社CEOのロレンツォ・ファティータらが来日して行われた。

会見にはシールズと対戦する秋山成勲、8月の世界ミドル級選手権試合の敗北以来の復帰となる岡見勇信が出席、会見場最前列には同大会に出場する日本人選手、五味隆典、水垣偉弥、日沖発、山本KID徳郁、福田力が勢揃いし、会見の模様を眺めていた。

日本人ファイターのPPV出場は、秋山のみ。他は米国勢同士の対戦が3試合に、豪州×フランス戦とメインカードは、ファティータCEOの「ラスベガス、リオ、トロント、ロンドンで行われているUFCを日本で開く」という言葉通りのラインナップとなった。

PPVカードを外れた岡見は「イチからやりなおしです」と語り、来月4日より再度、米国へ武者修行に出かけ、1月最終週ぐらいまで現地でトレーニングをする予定だという。会見中、「日本のファンは非常に静かで、セコンドの声が聞こえるのは日本ぐらい。日本だから言うんじゃなくて、ファイターをリスペクトしてくれる日本のファンが本当に恋しかった」と語ったランペイジは、終始ご機嫌な笑顔を見せていた。

米国でのPPV開始時間に合わせ、正午がメインカードのスタートとなるが、今回の発表ではイベント開始が10時となっており、他の7試合を2時間で消化することは、事実上不可能。この点を質疑応答で指摘された際には、「米国と同じイベント、PPVカードのあとにプレリミを持ってくることはなく、開始時間を早める」とファティータCEOは発言している。

土曜の夜のイベント開催で、計量は金曜日の午後4時が北米UFCのルーチンだが、今回は日曜午前からのスタートということもあり、金曜の遅い時間、もしくは土曜日に公開計量は行われるようだが、詳細は未定だという。

日曜、早朝からの世界最大のMMAショーの開催、現時点でTV中継はWOWOWが決定し、地上波は交渉中とのことだが、ズッファ体制下で初めて行なわれるUFCは、日本の格闘技界にどのような影響を与えるであろうか?
[対戦カード&詳細はコチラ]