目的と手段を考える〈上〉/村山 昇
私たちは日々の仕事の中で、手段がいつの間にか目的にすり替わり、袋小路に入っていたということをしばしば経験する。目的と手段をきちんと理解しているか否かは、事の結果に大きく影響する。本稿では改めて目的と手段について考える。
◆目的と手段の基本的な形
「目的」とは目指す事柄をいいます。そして、その事柄を実現する行為・方法・要素が「手段」です。
何かを成し遂げようとするとき、目的と手段は1セットになっていて、平たく言えば、「〜のために〈目的〉」+「〜する/〜がある〈手段〉」という形になります。例えば、「平和を守るために、署名活動をする」、「平和を守るために、法律がある」といったような形です。その関係を図に示すとこうなります。
◆目的と手段は相対的に決まる
さて、私たちはときとして、何が目的で何が手段であったか混乱してしまう、気がつけば手段が目的に入れ替わっていたなどという経験をよくします。これはなぜでしょうか───。それは、目的と手段は目線を置くレベルによって「相対的」に決まるものだからです。つまり、あるレベルでは目的であったものが、違うレベルでは手段になりうるということが起こるのです。それを図で考えてみましょう。
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◆目的と手段の基本的な形
「目的」とは目指す事柄をいいます。そして、その事柄を実現する行為・方法・要素が「手段」です。
何かを成し遂げようとするとき、目的と手段は1セットになっていて、平たく言えば、「〜のために〈目的〉」+「〜する/〜がある〈手段〉」という形になります。例えば、「平和を守るために、署名活動をする」、「平和を守るために、法律がある」といったような形です。その関係を図に示すとこうなります。
◆目的と手段は相対的に決まる
さて、私たちはときとして、何が目的で何が手段であったか混乱してしまう、気がつけば手段が目的に入れ替わっていたなどという経験をよくします。これはなぜでしょうか───。それは、目的と手段は目線を置くレベルによって「相対的」に決まるものだからです。つまり、あるレベルでは目的であったものが、違うレベルでは手段になりうるということが起こるのです。それを図で考えてみましょう。
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