「どの会社を見ても同じようなことを書いてあって、読んでも違いが分らないので、とりあえずエントリーしてみるしかない。」これが学生の本音である。

ビジネスマンの目から見ても、新卒採用のサイトに並ぶ採用広告は、非常に似たものがズラリと並んでいるように見える。ましてや、基礎知識に乏しい学生の視点では、どれもこれも同じように感じるだろう。「採用活動(就職活動)がネットに移行してから、エントリーが簡単になり、よく会社のことを分らずに応募してくる学生が増えた。」というのが昨今の採用側の不満であるが、学生側から言うと、「どの会社を見ても同じようなことを書いてあって、読んでも違いが分らないので、とりあえずエントリーしてみるしかない。」ということではないかと思う。

実際に、会社を語るには様々な切り口があるはずなのに、自社の魅力を十分に考えないまま広告作成を外部のライターや制作担当者に丸投げしてしまう会社が多すぎる。「学生が見るのだから、若い社員が元気よく働いているのが分ればいいだろう。」「新人でもすぐに溶け込めるような、雰囲気のいい社風であるのが伝わればいいだろう。」といった、実に安易なウリを掲げている会社の多いこと。採用サイトのオープン時期に合わせて、取材しなければいけない会社が一時に集中するライターにしてみれば、そのように、深くその会社を理解する必要がなく書いてしまえるのは楽であろうが、似た情報の中から志望する会社を絞って選択せよと言われる学生は、たまったものではない。


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