俺達のジェシカ・アルバが映画史上最高にエロい妊婦アクションを披露!

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私生活でもママ奮闘中の人気女優ジェシカ・アルバが、9月17日(土)公開の『スパイキッズ4D:ワールドタイム・ミッション』でチャーミングな“ママ”スパイに扮しているが、臨月を迎えた大きなお腹で悪党どもを相手に大立ち回りを繰り広げるなど、観方によっては映画史上もっともディープでエロい“妊婦アクション”としてマニア視線を集めそうだ。

本作は双子の姉弟がスパイキッズとして悪と戦うキッズ&ファミリー向けの娯楽作で、そのフレコミに間違いはないものの、妊娠中の“ママ”スパイが大きなお腹を抱えてハアハア言いながら世界征服を企む悪党どもとバトルを繰り広げるシーンが、冒頭からブッ放されるという人に語らずにはいられないスパイ活劇。

ジェシカ演じる“ママ”スパイは最初敵の動向を監視しているだけだが、その最中に激しい陣痛に襲われ、たまらずシャウト! そこで任務中断かと思えば、空中のロープを伝ってビルから車へ乗り込み、間髪入れずにカーチェイスに雪崩れ込むなど、観ているほうがハラハラする行動に打って出るのだ! 実はジェシカ自身が一番楽しかったシーンだそうで、「臨月のお腹を抱えたわたしが、悪党相手に派手にアクションをふるまうシーンは楽しかったわ! 悪党を追跡して対決した後、出産を迎えるシーンね(笑)。笑いのセンスもかなり盛り込まれているでしょ。とっても楽しかった!」とほがらかに回想するジェシカたん。それでも、「妊娠したお腹で、ロープにぶら下がって滑り降りるようなことだけは絶対ないわ! わたしは高所恐怖症なのよ」と高い低いの問題ではない気がするが、笑いのセンスとして挑戦したのだとフォローしたい。そして、新ベビーとともに再び任務に出ていくなど話はさらに加速する。

ところで、よくよく考えれば前述のスパイキッズは夫の連れ子たちで、ジェシカたんはママといっても継母という立場でもあるのだ。当然前妻キッズとジェシカたんのお仲のほうもよろしくなく、昼ドラ並みの対立劇もインサートしちゃう生々しい演出も光っている。前妻の子たちと自分の子に平等に愛を注ぐ母親の苦悩まで描き上げるなど、普通のファミリー映画ではあり得ない芸当まで披露されるが、そこはホンモノの家族愛を問い続けるロバート・ロドリゲス監督の真骨頂でコダワリがある。涙腺刺激の一歩手前で寸止めする巧みな手際でストーリーに絡めた上で、デコボコなスパイ一家が本物の家族になっていく姿もサラリと描く。日本のようにモイスチャーなお涙ドラマに仕立てないセンスがニクイ! 

話は戻るが、新ベビー誕生後もスパイのアジトに子連れで乗り込むなど、チャン&ダイゴローの子連れ狼仕様にモデルチェジしても大活躍するジェシカたん。世が世ならPTAから子どもに見せたくない映画に指定されそうなシチュエーションだが、裏を返せば本当に家族を愛するロドリゲス家督とジェシカたんだからこそ、破天荒な状況の中でも子どもたちへの愛情が伝わるようなシーンを作り出すことができたのだ。映画史上もっともディープでエロい“マタニティー・アクション”にマニアならずとも悶絶確実だが、そこに込められた親の子に対する深い愛情を垣間見た時、この映画に出会えたことを感謝するはずだ。

映画『スパイキッズ4D:ワールドタイム・ミッション』は、2011年9月17日(土)より、新宿ピカデリーほか全国ロードショー!

ジェシカ・アルバ