毎度毎度続発が止まらない、ツイッター等のソーシャルメディアによる、業務上知り得た情報のなぐり書き事件。今そんなことを起こせば自らの職を失うどころか、ネットで公開処刑される、なんてことがなぜ理解出来ないのか不思議ですが、こうした流出事件の背景に、若者のITリテラシーの劣化と、それに対応出来ていない企業のリスク管理があります。

大学生の就職関係セミナーや講演、個人相談で驚くことが、最近の若者のIT能力の劣化です。大学生でまともにパソコンを使いこなせない、という冗談のような話が現実に起こっています。この理由はシンプルで、ガラパゴス携帯により、ほとんどパソコンがなくとも用が足りてしまう日本のIT環境に原因があると思います。

仕事をしている方ならおわかりのように、仕事で普通に求められるPC能力はたかが知れています。おそらくマトモに解説本を読んだり、ネットのガイドを読んだりするだけで、基本操作はわかるはずで、そこから先は実践練習するだけです。

しかし本当の原因はPC能力やITリテラシーの欠如ではありません。知性の劣化が原因なのです。
電車等公衆の面前でイチャつくバカップルとか、堂々と電車やバス車内で携帯電話で話すような、傍若無人なやつら(最近は年寄りでも見る)が増えましたよね。このような知的水準の高くない人種は「内と外」の区別がつきません。だから「常識」とか「社会規範」といったルールは理解しません。

ゆえにツイッターだのフェイスブックだのミクシーだので、「本当のこと」を書いてしまうのです。ネットが公衆の面前であるということを忘れ、勝手に身内しかその情報を見ないという完全に間違った前提を信じてしまう。公的なものであるという理解が出来ないところが、絶望的な知性の無さといえるでしょう。

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