トラックや航空貨物から鉄道、船などより環境負荷の小さいものに物流手段に変更することをモーダルシフトという。しかし、それぞれの物流手段には強み弱みがあり、元々の物流手段が選ばれているのにもそれなりの理由があるため、モーダルシフトは容易には進まない。また、新しい物流手段も出てきている。今回は、新しい物流手段の特性を生かしてモーダルシフトの壁を乗り越えたヤマト運輸の事例をご紹介。

ヤマト運輸と京福電気鉄道とは、輸送の効率化と地球環境への負荷軽減を目的に、京福電気鉄道の路面電車を活用した宅急便の輸送を開始することを発表した。

取り組みの内容は、これまでヤマト運輸の物流ターミナルから嵐山担当営業所へ大型トラックで宅急便を輸送し、そこから2tトラックなどに宅急便を積みかえ配達していたものを、京福電気鉄道の路面電車車両を1両借り切り、京福電気鉄道の西院駅の車庫で台車ごと電車に積み込み、路面電車で嵐山駅および嵐電嵯峨駅でヤマト運輸のセールスドライバーが台車を受け取り、それをそのままリヤカー付き電動自転車に積み込み、各配送先に届けるというもの。(ヤマト運輸の当件のプレスリリースでは、貸切車両が台車で一杯になっている写真を見ることができる。⇒ http://www.yamato-hd.co.jp/news/h23/h23_14_01news.html)


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