薄型テレビ市場の競争の激しさがメーカーを悩ませているが、ユーザーにとってよりよいものをより安く買えるチャンスともいえる。今後の薄型テレビ生産方針のおおまかな流れを見てみよう。

2011年4月18日から2011年4月24日、GfK Japanが全国有力家電量販店のPOSデータを集計した数量順ランキングでは、プラズマテレビのNo.1の座にはパナソニックのビエラTH-P42S2が君臨している。実売価格は8万4800円。最安値ではついに5万4200円と、今もじわじわと下がり続けている。
■テレビの生産コストは将来的に下がる傾向
日本の主要メーカーは、テレビの生産コストを下げる方針を打ち出す傾向にある。パネル生産関連の新規投資凍結はもとより、開発機能を含めて生産を海外にシフトするなど大規模な構造改革により、テレビの収益率を上げていく計画だ。また、パナソニックでは従来、液晶テレビのラインアップを42型まで、プラズマテレビは42型以上のラインアップとしていたが、こうしたデバイスによるサイズ棲み分けを撤廃する方針だ。


■こんな人向け
ユーザーの今後としては、今までのラインナップになかった、大型化した液晶テレビなどの登場に期待をかけるのも楽しみだ。一方、価格の割に原価率が高い現行機を今買って大切に使えば、次の買い替え時期には新生産体制の品質はよりいっそう安定する時期にあたる。さほどテレビにこだわりのないユーザーにこそ、今のタイミングでの買い替えはお得と言えよう。


憧れのプラズマテレビに手が届く喜び―ビエラS2シリーズ快進撃は続く【売れ筋チェック】
http://kadench.jp/archives/65536088.html

パナソニック プラズマテレビ ビエラS2シリーズ
http://panasonic.jp/viera/products/s2/p_top.html

(小松ミユキ)

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