――ローマの歴史はいくらかご存じなのですか?
「もちろんだ。栄光の歴史だよ。常に勝利の歴史ではなかったがね。前回獲得した素晴らしいスクデットのこと、1980年代の偉大なローマのことを覚えている。我々はこのクラブの伝統を尊重していくよ。むしろ、それを誇れるようにしていく。我々の未来は我々の過去だ」

――イタリアサッカーは素晴らしい時期にありません。
「そうだね。イタリアのチームがCL出場権を一つ失ったのは、がっかりだし、心配だ。主な問題は、クラブ所有のスタジアムがないことだと思う。快適で、ほかのビジネスにも生かせるスタジアムがないことだ。イタリアサッカーはイタリアの文化や経済にとっても重要で、国全体を表すものだよ。クラブが自前のスタジアムを建設できるように、政府や体制が具体的な何かをすべきときだ。ヨーロッパで勝者に戻り、ベストの選手たちの魅力を再び引きつけるようにするには、それしかない」

――ほかの方法はないですか?
「まずは新たなテクノロジーだ。つまり、“メディアカンパニー”としてのローマということだね。世界各地に届くようにすることが大切だ。よりよくグッズが売れるようになるし、そうすることで収入を増やし、より強い選手たちを買えるようになる」