immi(撮影:野原誠治)
 神が創ったのか、人が造ったのか。“人間創造”という神をも恐れぬ所業に手を延ばした最先端科学を操る企業の陰謀と、それに巻き込まれていく人々の攻防を描いた衝撃の海外ドラマ「カイルXY」。謎が謎を呼ぶ展開が全米で人気を呼び、6月9日よりシーズン1&2がついに日本上陸を果たす。今回は、昨年7月にシングル「WONDER EP」でメジャーデビューを果たし、5月19日に両A面シングル「Sign of Love / FIGHT BACK」を発売したアーティストのimmiに、ドラマの感想や自身のルーツについて尋ねた。

――今回immiさんには、海外ドラマ「カイルXY」のシーズン1をご覧いただきました。まずは、ドラマの感想からお伺いしたいと思います。

immi:私はもともと海外ドラマが好きで、「HEROS」や「LOST」といったサスペンスやSF的なストーリーをよく見るのですが、「カイルXY」も次第に色々な謎が加速していく感じですね。超人的な主人公が面白い事は確かなんだけど、カイルの周りの家族の話が結構親近感わくというか、ファミリードラマ的な要素もありました。

――最初は「森の中で、へそのない全裸の少年が目を覚ます」というショッキングなシーンから始まりますが、その後出会う人々との触れ合いは和やかに描かれていますよね。

immi:そうそう。シーズン1の第1話はほんわかしている印象でしたね。3話くらいまでは音楽もポップな感じで話もゆっくり展開しますが、4話くらいからはハマって一気に全部観ました。主人公カイルが、すごく純粋無垢な顔をしていて、それも海外ドラマの主人公としては珍しくて、徐々に好きになりました。

――ちなみにimmiさんは、森の中でへそが無い少年を発見したら、どう対処しますか?

immi:ドラマみたいに自分の家に連れて帰るかですよね。うーん、自分が家族の中でどういう立ち位置かにもよりますよね(笑)。でも、ちょっと面白いから一緒に住んでみたいとは思います。

――海外ドラマをよくご覧になるという事ですが、作品を選ぶ時はどのようなきっかけが多いですか?

immi:人からオススメされる事も多いですが、海外ドラマを借りた時に本編前に流れる予告を観て興味を持ったり。次どうなるんだろう? って展開が気になる作品が好きです。後は、普通の人間じゃない、他の人より優れた面をもっている、そういう主人公には惹かれます。

――「カイルXY」の主人公カイルも、人とは違う能力を持っていましたね。

immi:主人公が普通よりすごい超能力を持っていると、周りで普通の人がビックリしてるじゃないですか。それを観てるだけで私まで「やってやったぞ!」みたいな(笑)。そういうのが面白い。

――また、カイルには幼少期の記憶が無く、ストーリー中盤では自分自身で出生の秘密を探るというミステリー性が強くなりますが、immiさんは「一緒に謎解きをしながら観る」タイプですか? 「何も考えずにひたすら楽しむ」タイプですか?

immi:ちょこちょこ、予想しながら観てるんですけど、結構裏切られる(笑)。謎が解けてくるとやっぱりスッキリしますね。

――カイル出生の裏には、“人間創造”という科学的な陰謀があるので無いかと、謎が展開していきます。科学が進歩する中で“人間創造”という事にまで人間が込み入ってしまう事についてどう思いますか?

immi:シーズン1は、カイルの様な人物がもう1人が現れるのでは? という所で終わったので、クローンの様に人間が作られているとしたら怖いなと感じました。遺伝子操作や、医療の発展で、臓器移植とか人々の役にたつこともあるのでしょうけど、あまり人間中心の考えになってもいけないなと思います。