ヒュー・ジャックマン(撮影:野原誠治)
 74年に誕生したアメリカン・コミックを原作とし2000年に劇場初公開後、2つの続編を生み出し大人気シリーズとなった映画「X-MEN」。今回、代表キャラクターであるウルヴァリンの誕生と過去を描いた映画「ウルヴァリン:X-MEN ZERO」が完成し、3日東京・六本木ヒルズにてジャパンプレミアが行われた。

 「ソードフィッシュ」、「オーストラリア」などの人気作に出演し、2008年米「ピープル誌」が選ぶ「最もセクシーな男」に選出されるなど世界中で愛されるヒュー・ジャックマン。また、寿司が大好物など親日家としても知られている為、会場にはその姿を一目見ようと約500人のファンがつめかけた。

 ヒーローの登場を今か、今かと待ちわびるファンの熱気で会場が異様な熱気で包まれる中、ハーレーダビッドソン XL883Rにまたがったヒュー・ジャックマンが颯爽と登場。レッドカーペットをぐるりと一周して笑顔を振りまいた。バイクを降り、舞台に登壇して「日本にまた来れて本当に嬉しいです」と流暢な日本語で挨拶すると、絶叫がこだましそれを聞いたヒュー・ジャックマンは「Perfect!」と喜んだ。

 兄との闘い、愛する人とのロマンスなど、アクション以外の見所が多く含まれている本作の公開に期待が高まる中、「2〜3年後のウルヴァリン映画の舞台は日本です。撮影中に刺身がたくさん食べられるから嬉しいです」とさらにサプライズな報告が行われ、会場は騒然となる。司会者から「実はその事に関して、ぜひお会いしていただきたい人がいます!」と促されると「鳩山新首相は来ないんですか?」と話し、笑いを誘う一幕も。

 そして紋付袴を着た俳優の佐藤隆太が現れると、巨大履歴書を読み上げ自身の起用をアピール。佐藤はもともと大のX-MENファンを公言しており、この日の袴に“ウルヴァリン・モデル”のスニーカーをコーディネートして登場した。映画を観た感想について佐藤は「とても激しいアクションに、声を出して応援しそうになりました。ウルヴァリンは3本の鋭い爪で色々な物に傷をつけますが、その爪跡がとても悲しくてそれは彼の背負った宿命とリンクしているように感じました」と熱弁。その熱い様子に、ヒュー・ジャックマンも嬉しそうに目を細めた。

 また、夫婦揃ってヒュー・ジャックマンのファンだという川島なお美が艶やかな着物姿で、鎧塚氏特製のケーキと共に登場。3本の爪をイメージしたチョコレートのデコレーションを見て感激する様子も。川島はウルヴァリンについて「強いだけではなく、愛する人を全力で守る優しさが好きです。ヒューさんは実際に愛妻家でおられますから」と絶賛。それを聞いたヒュー・ジャックマンは「妻はウルヴァリンより強いよ」とおどけてみせた。

 最後にもう一度、レッドカーペットをぐるりと一周し、ファン1人1人のサインや握手に応えるなどヒュー・ジャックマンの人柄を全面に感じたジャパン・プレミアは大盛況のうちに幕を閉じた。

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ウルヴァリン:X-MEN ZERO - 作品情報

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