8回から登板した藤平=片岡航希撮影

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 野球の国際大会「ラグザス プレミア12」は15日、台湾で1次ラウンドB組の2試合が行われ、日本代表「侍ジャパン」は韓国に6―3で逆転勝ちし、2連勝を飾った。

日本6―3韓国

 

日本が2連勝。先行された直後の二回に紅林の2点打で逆転。その後も追う展開となったが、五回に牧の2点打で再びリードを奪い、七回に森下の2ランで突き放した。日本は先発の高橋宏が4回2失点。六回以降は中継ぎ陣が奮闘し、相手の反撃を封じた。

フォークボールで仕留める

 藤平が粘る韓国打線の勢いを断った。

 3点リードの八回に登板。ストライクゾーンの高低を有効に使った。先頭打者は、150キロの高めの直球でファウルを打たせ、最後は低めのフォークボールで空振り三振に。続く2人もフォークで空振り三振に仕留めた。10日のチェコとの強化試合、初戦の豪州戦に続いて3者連続で空振り三振を奪う離れ業をやってのけ、「自分の仕事ができて良かった」と充実感を漂わせた。今季、自己最多の47試合に登板し、防御率1・75で20ホールドを記録。大会ではレギュラーシーズンと異なる公式球への対応に苦戦する投手もいる中、初代表の26歳は「シーズン中と同じような感覚で投げられている」と動じない。

 「1試合1試合、自分のパフォーマンスを出すことに集中していきたい」と藤平。侍ジャパンに頼もしいセットアッパーが台頭した。(大背戸将)