【独自】「ふざけんなよ」被害女性3人が告発!タレントから金銭詐取の“自称元Jr.社長”を直撃
華やかに思える芸能界だが、夢を追うタレントの気持ちに漬け込む悪質なトラブルも絶えない。
【写真】山仲氏が被害タレントに送った“買取り案件”のLINE
「ふざけんなよって思います」
人の夢や目標に漬け込むところが許せない
こう憤りをあらわにするのは、モデル志望の20代女性・Aさん。所属する芸能事務所『アルク・クリエイティブ』代表で、自称・元ジャニーズJr.の山仲拓真氏から、複数回にわたって現金をだまし取られたという。
「山仲さんはたびたび、電話をかけてきて仕事を振ってくるんです。でもそのたびにお金を要求されて……。たとえば“女性誌のモデルの仕事があるけど、掲載されるには7万円必要”とか、“さらにプラスで1万円払えば専属モデルになれる”とか。こういうことが10件くらいあって、合計で30万円ほど支払ってしまったんです」(Aさん、以下同)
ところが、いつまで経っても撮影は行われなかったという。
「お金を払ったのに、いつまでも話が進まないので、案件は今どうなっているのか、山仲さんを問い詰めると“台風の影響で延期になった”とか“今調整中です”とか煮え切らない返事が返ってきて。しばらくして、騙されたんだなと気づきました」
山仲氏による詐欺の被害者はAさんだけではない。タレントとして活動する20代女性・Bさんも、山仲氏からの被害について語る。
「私はアルク・クリエイティブに所属しているわけではありませんが、個人的に山仲さんと知り合って、案件を振られるようになりました。社長が私に提示してくるのは、大体ダンスの案件です。それは私がダンスを中心に活動しているからだと思います。有名アーティストのバックダンサーとかMVの出演とか、“出たい”と思わせる案件を提示されて、合計で10万円をだまし取られました」
BさんもAさん同様、山仲氏に案件の進捗について問い詰めたという。
「9月に撮影予定と言われていたのに、一向に撮影の話が進まないので、電話で確認すると、“今調整中だから待っていてほしい”と言われました。その1週間後にもう一度連絡したんですけど逆ギレされてしまって……。それ以降、怖くなって山仲さんとは連絡を取っていません」
俳優活動をする20代女性・Cさんも山仲氏からの被害を告白する。
「私がだまし取られた額は6万円なので、ほかの子よりは少ないのかなと思います。でも、山仲さんはそういう細々した額を、いろんな人からだまし取って、飲み歩いているんです。私は“今度有名な監督が映画を作るんだけど、こういう役を募集していて、買取でどうですか?”と言われました。そうやって、人の夢や目標に漬け込むところが許せません」
Cさんの話によると騙されたタレントは3人だけではないという。こんなにも騙されるタレントが続出する原因は、山仲氏の手口の巧妙さにあるといえるだろう。前出のBさんは、怪しいと思いつつ、お金を支払ってしまった理由をこう振り返る。
「山仲さんが振る案件の全てが実在しないわけじゃなかったんです。たまにエキストラの仕事を振ってくれたんですが、それは実在する案件で。エキストラだから少額ですが、ギャラももらえて……。だから、信用してお金を払ってしまったんです」
山仲氏本人の弁明は
俳優業での収入は少なく、アルバイトをしながら生計を立てているというCさん。山仲氏から提示された報酬に心が傾いてしまったという。
「1回で要求される額は数万円程度で、そこまで高額ではありませんし、山仲さんに“もし仕事に起用されれば報酬が莫大”と乗せられたこともあって。例えば、大手製薬会社のCM出演の案件を持ち掛けられた時は、報酬が1000万円だと言われました。報酬が大きい分、数万円なら支払ってもいいかなと思ってしまいました」
Aさんは被害に遭ったタレントを集め、警察に被害届を提出したという。
「だまし取られた額は少額と思われるかもしれません。でも、みんな生活がカツカツな中、夢に向かって頑張っている子たちです。そういう気持ちを踏みにじられたことが本当に許せません」
この件について、山仲氏本人に問い合わせたところ、
「こっちにも家族がいるから、こんなの記事になったら困るんですけど。自分も案件があることを信じてタレントに仕事を振っています。だから私も困っているんですよ。現在案件については、いつ撮影が行われるのか確認しているところです。
ただ、案件元とは電話でやり取りをしているので証拠になるものが残っていません。自分は通話の履歴も消去してしまうタイプなので、通話履歴ももう残っていません。ですから、詐欺と言われている事案が無罪だと証明する証拠をいきなり提示するなんてできないです。ただ、タレントからお金を取ってしまったことについては、返金しようと思っています」
とのことだった。被害のあったタレントたちに、返金があることを願うばかりだ。