今季の活躍がめざましい青学大の鶴川正也

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 第101回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)が来年1月2、3日に行われる。

 国学院大が10月の出雲全日本大学選抜駅伝で2度目の優勝、今月の全日本大学駅伝では初制覇を果たし、箱根でも初の頂点を射程に捉えた。駒大が両駅伝で2位、前回の箱根を制した青学大はいずれも3位だった。ここまでの戦いぶりから、3強を中心とした有力校の戦力を分析する。

「ホップ、ステップ、ジャンプ」

 全日本は前半で主導権を握りながら、終盤の失速で出雲同様3位だった青学大。ただ、「ホップ、ステップ、ジャンプじゃないが、箱根につながるレースはできた」と原晋監督の表情に陰りはない。

 前回箱根優勝メンバーが7人残った。今季は前回2区区間賞の黒田朝日(3年)が青学大初の1万メートル27分台を記録し、故障続きだった鶴川正也(4年)が日本選手権5000メートルで4位と快走。その勢いは衰えず、全日本では共に区間賞に輝いた。前回箱根3区区間賞の太田蒼生(4年)との「3本柱」は盤石だ。折田壮太(1年)ら新戦力も台頭した。

 直近10大会で総合優勝7度と、箱根への調整力はずぬけている。原監督は「3強が復路終盤までしのぎを削るはず」と本番を展望し、「区間と距離がのびると、青学の力を発揮できる」と力を込めた。(井上敬雄)