1人あたり4万円の「定額減税」のスタートにあわせ、イオン九州は14日から家具や家電のお得なセールを開始しました。

ただ消費者から定額減税を受けても「支出は変わらない」という声も多いようです。

32型のハイビジョン液晶テレビに、圧力IH炊飯ジャー、ランドセルもあります。

セール品のほとんどが税抜き4万円。「定額減税」の控除額と同じで、通常より3割以上割引の商品もあります。

(買い物客)

「安くなるならいろいろ活用したい」

定額減税の開始にあわせ、イオン九州は14日からイオンやマックスバリュなど、県内の33店舗を含む約220の店舗で「緊急企画」をスタート。

イオン大村店でも「4万円均一」の商品や、アプリ会員を対象に衣料品などが2割引となるセールを展開しています。

(イオン九州 長崎事業部 井上武男事業部長)

「お客様により(定額減税の)実感を持ってお得に買い物してもらえるように、消費意欲を盛り上げるということで、このセールを企画した」

「食料品売り場」では、16日の「父の日」に合わせ、ポイントが追加で付与されるステーキ肉、刺身の盛り合わせなども用意。

今回のセールでお得な商品は、最大370品目になります。

(イオン九州 長崎事業部 井上武男事業部長)

「消費意欲が高まってきて、貯蓄に回そうかというところを、出来る限り消費に還元してもらえれば一番いい」

その一方で…。

(買い物客)

「(定額減税について)よくわかってない 詳しくはまだ。安くなるなら(緊急企画を)いろいろ活用していきたい」

(買い物客)

「目に見えている物(現金)がないので、実感としてはわからない。4万円お得なら(買い物に)還元して、経済が回るのはすごくいいと思う」

物価高対策として、税の負担を1人あたり4万円減らす「定額減税」。

家計簿アプリなどを提供する会社が、先月中旬に行った調査によりますと「定額減税」について「6割が知っている」ものの、減税額を把握している人は2割に留まりました。

また、65%あまりの人が、定額減税を受けても「支出は変わらないと思う」としています。

(市民)

「給料明細を見て、いつもより増えている気がするが、(支出を増やすことは)まったくない」

「(支出を増やす気には)ならない。まとめて入ってきたらどこかに行こうかとなるが、少しずつなので」

「できれば現金でもらう方が実感がわく」

「定額減税よりも(消費税など)引く分を減らしてほしい。税金そのものを」

「(定額減税よりも)時給とかを上げてもらうと、その分消費活動にまわせるかと思う」

イオン九州の「定額減税セール」は、14日から3日間で「4万円の均一」企画の商品は数量限定だということです。