尹大統領、第2次トランプ政権に「安倍モデル」で対応=韓国ネット「不安だ」「ついに日本のまねを…」
2024年11月11日、韓国・ニュース1は「尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領がトランプ次期米大統領との会談に備え、ゴルフの練習を8年ぶりに再開した」と伝えた。
記事によると、尹大統領はトランプ氏の当選確定から約半日後には電話で会談し、早期に会うことで一致した。この時、トランプ氏は「米国の造船業は韓国の力を必要としている」と述べるなど米韓協力分野に言及しており、「まずまずの第一歩を踏み出した」と評価されている。
一方、石破茂首相は韓国より90分遅く電話会談を行い、わずか5分で終了した。「米新政府に備える日韓の姿は、16年にトランプ氏が初めて当選した時とは180度異なるもの」だと、記事は指摘している。当時は安倍晋三首相がトランプ氏と20分間にわたり電話で会談。さらには各国首脳で初めて、大統領就任前のトランプ氏と会談したのも安倍首相だった。当初、1時間の予定だった会談は約90分間に延びたという。両首脳は在任中に5回、ゴルフを共にプレーし、親密な関係を築いた。
尹大統領が今回、いち早くトランプ氏と電話会談し、8年ぶりにゴルフクラブを握ったのも、この「安倍モデル」が第2次トランプ政権にも効果的だとの判断によるものとみられている。韓国政府は、トランプ氏が共和党候補に決まった段階で、こうしたアプローチを「初期アプローチ法」と想定し、関連準備を進めていたという。
記事は「これにより、尹大統領とトランプ氏の初の会談が今月中に実現する可能性が浮上している」と伝えている。尹大統領は15〜16日にペルーで開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議、18〜19日にブラジルで開かれる20カ国・地域(G20)首脳会議に出席する可能性が高い。南米訪問を機にワシントンかトランプ氏の自宅「マール・ア・ラーゴ」に移動する可能性もあるとしている。外交部は現在、趙賢東(チョ・ヒョンドン)駐米韓国大使をマール・ア・ラゴに派遣し、トランプ氏サイドと接触しているという。
この記事に、韓国のネットユーザーからは「不安だな」「尹大統領は会いに行かない方がプラスじゃないか」「頼むから何もするな」「トランプ氏にうまく対応した大統領が韓国にいたのに、大金をむしられた安倍氏をロールモデルにするとは」「ついに日本のまねを始めたか」「当時、安倍氏はいくら米国にむしり取られたんだっけ?」「安倍氏がトランプ氏に会って何を成し遂げた?。あれこれ損害ばかり被ってた気がするけど」など、批判的なコメントが殺到している。(翻訳・編集/麻江)