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 ロッテの西野勇士投手(33)が、保有する国内FA権を行使せずに残留することが11日、分かった。球団側はチームにとって不可欠な戦力と高く評価。出来高払いを含めて3年総額6億円規模の好条件が提示されたとみられ、西野も愛着が強いチームで来季以降も戦うことを決断した。

 今年7月に権利を取得し、年齢的にも他球団からの評価を聞く最後のチャンスでもあり熟考を重ねてきた。16年目の今季は先発ローテーションの一角を担って9勝を挙げ、チームの2年連続CS進出に大きく貢献。育成選手として入団し、右肘手術を乗り越え、先発や守護神などさまざまな役割でチームを支えてきた功労者でもあり、松本尚樹球団本部長は「全力で引き留める」と話していた。

 佐々木のメジャー挑戦が容認され、先発の柱として安定した成績を残せる西野にかかる期待は大きい。複数回の残留交渉の中で西野も球団側の熱意を受け止めた。周囲には「良い評価をしていただけた。育ててもらったこのチームで優勝、日本一を目指したい」と話しており、すでに残留する意思を伝えたとみられる。早ければ12日にも正式に残留を表明する。