イスラエル、ガザ北部空爆 少なくとも40人死亡か

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Nidal al-Mughrabi

[カイロ 10日 ロイター] - イスラエルが10日、パレスチナ自治区ガザ北部ジャバリアの住宅などを空爆し、少なくとも40人が死亡した。パレスチナ保健当局者やパレスチナ人権センター(PCHR)が明らかにした。

PCHRによると、夜明けの時間帯にジャバリアの3階建てビルが空爆され、最低24人が亡くなり、ビル周辺の30人が負傷した。

ソーシャルメディアに投稿された映像には、毛布に包まれた約十数体の遺体がジャバリア近くの病院に安置されている様子が映っている。地元メディアは、これらの遺体はビルへの空爆による犠牲者だと伝えた。

イスラエル国防省はジャバリアの「テロリストが活動していた」場所を攻撃したと認めた上で「テロリストらはこの区域におけるわが国防軍の作戦行動にとって脅威になっていた。詳細は調査中だ」とコメントした。

一方同じガザ北部ガザ市のサブラにある住宅1棟もイスラエル軍に空爆され、パレスチナ自治政府の福祉省職員と妻、息子1人、娘2人、孫3人が死亡した、と医療関係者や親族が語った。

イスラエル軍はこの報道について調査していると述べた。

パレスチナ赤新月社は10日、国際赤十字と協力してジャバリアの病院から患者20人をガザ市の病院に避難させたが、イスラエルの検問所で救急車が何時間も足止めされたため、患者1人が亡くなったと発表した。