【京都府京都市】大宮エリー氏のアート展を妙心寺で開催!リゾートをイメージした茶器や初の襖絵を発表
スピーディ ・ギャラリーは、大宮エリー氏の新作アート展「桃源郷を見つけに行こう〜お寺でresort〜」を、京都の妙心寺 桂春院で、11月15日(金)〜12月8日(日)の期間、9:00〜16:30に開催する。入場料は500円。
今回大宮氏は、京都の土を使った朝日焼きに挑戦。
愛くるしいオブジェ作品と、お茶は立てにくいが、リゾートをイメージした大宮氏ならではの独特な茶器を発表する。
[caption id="attachment_1242022" align="aligncenter" width="450"] 重要文化財 狩野山雪の襖絵[/caption]
また、襖絵にも初挑戦。桂春院の重要文化財、狩野山雪の襖絵からインスピレーションを得て、24枚の襖絵作品も発表する。展示作品は購入することができる。
なぜ「お寺でリゾート?」なのか今回、お寺でリゾートをイメージした作品を発表することについて、大宮氏は以下のようにコメントしている。
「お寺でエリーさんのリゾートの絵があると素敵だなと思って。と桂春院さんにお声がけいただきました。うれしくてぜひと言ったのですが、引き受けてからはたと考えました。一体、お寺でリゾートって?いいの?そもそもリゾートって?と。悩んでいた折、海外有名リゾートホテルの支配人をしていた友人がこう教えてくれたのです。
『リゾートは、”re sort”つまり、整えなおすということ。リセットはゼロにしてすぐスタートしなければいけませんが、リゾートは整えなおす、猶予がある。私たちは、そんな時間を提供してきた』
なるほどと。思えば桂春院さんは、臨済宗の禅寺でもあり、まさしく心身ともに整える場所でもあります。とてもこの流れは合致するのではと思いました。お寺でアートを見てボケーっとしてもらい、整えなおしていただくような展覧会をしようと確信を得ました。
『桂春院さんにある狩野山雪の襖絵も、当時の桃源郷を描いた、つまりある意味リゾートだよね』という話をまたたまたま先輩から伺い、何かこれは一つの方向に向かっているなあと思ったわけです。襖絵は初挑戦です。私の思う、リゾート、心の中の桃源郷を描きます。
また、陶芸作品を展示します。京都の土でと思い、宇治にある朝日焼さんに通わせていただき、魔除けの埴輪、導きの賢人、悟りの聖人など個性的なオブジェを発表します。茶室では、朝日焼の美しい淡い色合いでリゾートを表現する独特なお茶が立てにくい茶碗も発表します。」
大宮エリー氏のプロフィール作家・画家の大宮氏は、1975年大阪生まれ、東京大学薬学部卒業。作家業、舞台の作演出、ドラマ・映画監督、映像制作、ラジオのパーソナリティと様々なジャンルの活動を行っている。2012年からは観客にイメージや言葉を伝え、来場者が参加して作品が完成するという体験型の展覧会を始めた。
絵画制作に関しては、2012年東京都国立博物館の法隆寺宝物館にて、モンブラン国際文化賞受賞の福武總一郎氏へのお祝いとして、急遽ライブペインティングを依頼されたことから始まる。人生で初めて人前で描いた絵は『お祝いの調べ ”直島”』。デビュー作品は大好評を得た。
2016年には、青森県の十和田市現代美術館で、美術館での初の個展「シンシアリー・ユアーズー親愛なるあなたの大宮エリーより」を開催し、同時に街の商店街にも『虹のアーケード』『商店街美術館』などの作品を展開した。また、十和田市の水力発電所の壁画制作もおこない、これが初のパブリックアート作となる。
2019年3月には海外のギャラリーでの初個展「A Wonderful Forest」を香港で開催すると同時に、アートバーゼルにも参加。ミラノ、パリでの個展、初の海外グループ展「Parcours Saint-Germain」参加など、制作活動の初期から大きな飛躍を遂げている。
2022年には、瀬戸内国際芸術祭の出展作家として、犬島に『フラワーフェアリーダンサーズ』『光と内省のベンチ』を発表。この年から、犬島にいくつもの作品を点在させるプロジェクト「Inujimaアートランデブー」が始まることになる。
2023年7月には、「海はたのしい気持ちをくれる展 Love from the Sea」や、「自然との共生」をテーマとした体験型アートを展示する「Dreamy Island」を開催、次世代の乗り物として自然との共生を夢見て、乗れるアートオブジェ『未来の蝶々』を発表した。
2023年8月には、アマン東京に隣接する「大手町の森」で野外個展を開催。この年大宮氏は、初のVR映画作品を手掛ける。全編大宮氏の絵画で構成され、脚本、監督も手がけた『周波数』は、第80回ヴェネチア国際映画祭XR部門にノミネートされた。
大宮氏ならではの、リゾートをイメージした茶器や初挑戦の襖絵を堪能してみては。
■妙心寺
住所:京都府京都市右京区花園寺ノ中町11
大宮エリー 公式サイト:http://ellie-office.com
(yukari)