【エリザベス女王杯】シンリョクカ 真っ向勝負 昨年と同じ“8番”に竹内師「並び的にもいい」
「エリザベス女王杯・G1」(10日、京都)
リベンジを期すシンリョクカにとっては最高の枠をゲットした。くしくも、9着に敗れた昨年と同じ8番(昨年は5枠、今年は4枠)から発進。竹内師は「去年と同じ?いいですね。ど真ん中でいい枠。枠にはこだわっていませんでしたが、前に行く馬が内にいるし、並び的にもいい」と声を弾ませた。
金曜朝は角馬場で体をほぐした後に美浦ダートをキャンターで1周半。その後、ゲートの駐立を確認した。自ら騎乗した指揮官は「元気だし、身のこなしもいい。ゲートも、もともとおとなしいので問題はないです」と不安なしを強調する。事前発表の馬体重は前走比8キロ増の466キロ。「ここ数戦、ずっと安定していますからね。しっかり調教を積みつつ体の張りもいい。去年(460キロ)と数字は変わらなくとも、筋肉の質は良くなっています」と成長を感じている。
3歳で挑んだ昨年は、中団のままバテず伸びずの9着に敗退。ただ、勝ったブレイディヴェーグからは0秒5差。この馬本来の積極的な競馬ができていたならば、また違った結果を得ていたかもしれない。「去年は道中で位置取りを下げてしまって…。ひと言で言えば経験不足。折り合いに気を使い過ぎてしまった」と振り返る。
あれから1年。4月の福島牝馬Sで競走を中止するアクシデントもあったが、精神力の強さで立ち直り、次戦の新潟記念で重賞初制覇を飾った。成長した姿をリベンジの場で示したい。「縮こまっても仕方がない。ジョッキーには思い切った競馬をしてほしい」。あとは信頼を寄せる木幡初へバトンタッチ。真っ向勝負で頂点を目指す。