「東小金井駅」には何がある? 活気に満ちたリノベ駅ナカ&高架下、そして「スタジオジブリ」がある街
東小金井の在住者でない人が「東小金井ってどんな街?」と質問されて、パッと回答できるケースはそう多くないかもしれません。東小金井に何があるのか知らない人でも、駅から少し遠くまで歩いてみれば、東小金井ならではの魅力も少なからず見つかります。
駅ナカや高架下には近年の再開発で店舗が充実し、駅の南側には一般入場OKの博物館を備えた大学も。個人事業主や起業家などに向けたサービスも手厚いほか、実はあの世界的に有名なアニメスタジオのお膝元でもあるんです!
【写真を見る】スタジオジブリはどこにある?
JR総武線や東京メトロ東西線の始発駅であり中央特快も止まる三鷹駅とは2駅の距離ながら、家賃相場は三鷹より5000〜6000円ほどリーズナブルなので、電車の利便性を確保しつつ少しでも家賃を抑えたい人には向いているかも。
国土交通省国土政策局が2023年度に作成した「国土数値情報(駅別乗降客数データ)によると、東小金井駅の乗降客数は約5万5000人。両隣の武蔵境駅・武蔵小金井駅の1日平均乗降客数である11万人前後からほぼ半減し、JR中央線の駅内では日野駅・高尾駅・西国分寺駅に次ぐ少なさです。
JR東小金井駅の南口ロータリーは、かなりこぢんまりとしていて地味な印象。
反対側の北口ロータリーも、マンション以外に大きな建物は見当たらず、やや荒涼とした雰囲気を漂わせています。駅前の充実度については若干の物足りなさも覚える東小金井ですが、それだけに目立っているのは高架下空間を使った駅ナカ商業施設。ほかにも駅外の高架下には清潔で若い勢いのあるショップ・飲食店・テナントが連なっており、現在の東小金井は線路の真下がホットスポットと呼べそうです。
東小金井駅の駅ナカ「nonowa 東小金井」は、高架下の3ブロックに分かれて展開。そば屋以外のほぼ全店舗が改札外にあります。
西側の「nonowa口改札」と直結している西エリア「WEST」には「マツモトキヨシ」「ダイソー」「マクドナルド」をはじめ、生活に便利なショップやスクールが入居。こちらは2021年にリニューアルした区域になっており、壁面は東京の多摩地域で産出された木材(多摩産材)によってナチュラルテイストに飾られています。
JR中央改札を出てすぐの東エリア「EAST」では、高級スーパー「成城石井」や「スターバックスコーヒー」、洋菓子店・ベーカリー・ラーメン屋が営業。とりわけ「スターバックス」はシックな内装が魅力で屋外席もあるなど、なかなかのくつろぎスポットです。
東エリアの奥にある「ヒガコマルシェ」には青果店・鮮魚店・精肉店などが入っており、駅を出てすぐ食材を買い込みたいときにちょうどいい位置にあります。
東小金井駅における高架下の空間活用は、「nonowa 東小金井」だけではありません。駅北口からすぐ右手に続く細い道を通り、線路沿いに武蔵境駅方向へ少し歩いた所には、高架下スペースに四角形の簡易テナントが並ぶ「コミュニティステーション東小金井」があります。
ここでは飲食店・カフェ・ショップ・クリーニング屋が営業中。特に「珈琲や 東小金井工房」にはアウトドア席も設けられ、店内から焙煎したコーヒーのいい香りが漂ってきて、つい足を止めたくなります。
高架柱には小金井地域の歴史名所に関するトピックスも。内容はどれも簡潔なので、散歩ついでにちょっと眺めつつ、この地域の成り立ちに理解を深められます。
コミュニティステーション東小金井からさらに先にあるのが、高架下の創業支援施設「コウカシタ・ヒガコインキュベーション」。近年の東小金井を代表する創業支援施設です。2014〜2019年にわたって段階的に開業し、起業家・フリーランス向けシェアスペース「KO-TO」、店舗や工房を置けるシェアオフィス「PO-TO」、自分のオリジナル商品を作り販売することができるシェア施設「MA-TO」と3ブロックに分かれています。
各ブロックで事業内容の違いはあれど、東小金井の地から事業を興して社会に羽ばたこう、東小金井に新しい「しごと」を生み出そうという活気が感じられる所ばかり。東小金井での新たなコミュニティー作りにひと役買っています。
「MA-TO」の一番奥にある大きめのテナントはシェアキッチンになっており、この日はカフェ「珈琲と文鳥」と、健康シェイク店の「健康磨人(けんこうまじん)」が営業していました。
「健康磨人」の「MAJINシェイク『白』筋肉ジュース」は豆乳・野菜パウダー・バナナ・カシューナッツなどを使っており、砂糖不使用とは思えないほどの甘さとコクがあって満足度抜群! 名前の通り、筋肉や活力がつきそうなガッツリ系シェイクでした。いずれは東小金井発で日本中、いや世界中へと活躍の幅を広げるブランドやベンチャー企業が誕生するかもしれないですね!
北口ロータリーから少し行った場所にある「マルエツ 東小金井駅北口店」は店舗規模が大きく、品ぞろえも充実。
ロータリーに面する「Farmdo(ファームドゥ)地産マルシェ」では関東県内の新鮮かつ多種多様な青果をメインに扱っています。
一方、南口ロータリーから先に広がるのが「東小金井南口商店会」。東小金井駅開業から数年後の1971年に地元の商店主によって結成され、現在も飲食店や個人商店が数多く並んでいます。
商店街は駅から南に伸びる「栗山通り」を軸として、かなり広範。「ヒガコ・ワンダー3」というマスコットキャラクターもいます。
「ヒガコ」「東小」など、商品名や店名に地元への愛着が見える店舗もあちらこちらに発見。この商店街には地元愛の強い人々が多いようです。
商店街の入り口から少し進んだ所には、空きテナントをレンタルオフィス・ワークスペース・レンタル物販スペースに活用している「ひがこ日和」も。店主同士の絆や現在の雰囲気を守るだけでなく、若年層の店主や働き手を街に呼び込もうとする意欲が感じられます。
東小金井駅の南口から西方向に進んだ所には「ピーコックストア 東小金井店」が。北口のマルエツと同様、こちらも日々の買い物に役立ちそうです。
ピーコックから道路を南向きに少し歩き、右に曲がった先にあるのは「くりやま市民農園」。小金井市が農家から借りた農地を整備後に地域住民に貸しているもので、農園内はさまざまな作物が青々と育っており、地域住民がかなり積極的に活用しているようです。
農園からさらに先に進んだ場所にあるのが「東京農工大学 小金井キャンパス」。農学部&工学部の2学部+大学院という特徴的な学部構成になっており、その名の通り農業・工業分野に向けた研究のほか、産学連携のアクションも盛んに行っています。また、大学の中にはベンチャー企業向けの賃貸スペースとサポート機能を持った「農工大・多摩小金井ベンチャーポート」も設置されています。
キャンパス内の遊歩道は一般人も入れるようになっており、街中では見かけない背高な並木道はちょっとした散歩や息抜きに最適。枝葉のせせらぎが心をリラックスさせてくれます。
キャンパスの一角には、大学の歴史や農工業に関する業績、最新の科学研究などを紹介する「東京農工大学 科学博物館」も。入館無料で相当な展示ボリュームがあり、日曜・月曜・祝日が閉館ながら土曜日は開いているので、休日の散歩ついでに見学するとよさそうですね。
最後に紹介する東小金井の注目スポットは、駅北口から徒歩7〜8分の場所にある、こちらの「スタジオジブリ」!
現在の社屋は「紅の豚」が公開された1992年に移転したもので、見学こそできないものの、高く伸びた樹木と壁面のツタが、普通のアニメスタジオとはまた違う「ジブリらしさ」をにじませています。
その近隣には、今や世界的に有名なアニメ監督・宮崎駿氏の個人事務所兼アトリエ「二馬力」。こちらも鬱蒼(うっそう)とした樹木に囲まれており、落ち着いたログハウス風の外観は、そのままジブリ映画の舞台としても登場しそうな温かさがあります。
もともと小金井市の一帯は、緑地と湧水に恵まれた自然豊かな場所として知られてきました。東小金井駅から北方向に25分ほど歩けば、面積約80ヘクタールにも及ぶ広大な「都立小金井公園」へ行けるほか、駅から数分ほど歩くだけで、木々や植栽が元気に生い繁る場所をあちこちに発見できます。こうした小金井地域の緑豊かで閑静な環境が、ジブリ映画の制作現場にもプラスに働いているのかも……と想像してしまいます。
一方で高架下の「コウカシタ・ヒガコインキュベーション」、南口商店会の「ひがこ日和」、農工大の「ベンチャーポート」など、夢と目標を追いかける若い起業家・ベンチャー企業・個人事業者に対する取り込みも盛ん。住民と街並みも「若返り」の途中にあるような印象を覚えました。
有名企業に就職するだけがキャリアじゃない! 将来は自分で会社や「しごと」を創造して社会や世界で活躍したい! という大志と熱意にあふれる人にこそおすすめの街ではないでしょうか。
この記事の筆者:デヤブロウ プロフィール
都内在住の街歩きライター。Yahooエキスパートとして台東区の地域情報を発信するほか、「macaroni」など複数メディアで執筆を行う。飲食店、博物館、銭湯巡り、寺社探訪を中心に地域情報を発信中。東京シティガイド検定を取得済み。
(文:デヤブロウ)
駅ナカや高架下には近年の再開発で店舗が充実し、駅の南側には一般入場OKの博物館を備えた大学も。個人事業主や起業家などに向けたサービスも手厚いほか、実はあの世界的に有名なアニメスタジオのお膝元でもあるんです!
東小金井駅の基本情報:家賃相場はいくら?
東小金井駅に乗り入れるのはJR中央線の1路線のみ。家賃相場は駅徒歩10分以内、築年数10年以内でワンルームが約8万円、1LDKで約8.7万円、2LDKは約16.9万円(SUUMO、2024年10月22日確認)となっています。JR総武線や東京メトロ東西線の始発駅であり中央特快も止まる三鷹駅とは2駅の距離ながら、家賃相場は三鷹より5000〜6000円ほどリーズナブルなので、電車の利便性を確保しつつ少しでも家賃を抑えたい人には向いているかも。
地域住民の願いで誕生した東小金井駅
東小金井駅は昭和の東京五輪と同じ1964年に開業しており、中央線内では比較的新しい方です。当時の地元住民内で「武蔵境〜武蔵小金井の間にも駅が欲しい!」とニーズが高まり、住民が駅建設費用を全額負担して開設された「請願駅」。こうしたケースは日本では東小金井駅が初だったそうです。2007〜2009年に高架化し、2014年には「nonowa 東小金井」がオープンしました。国土交通省国土政策局が2023年度に作成した「国土数値情報(駅別乗降客数データ)によると、東小金井駅の乗降客数は約5万5000人。両隣の武蔵境駅・武蔵小金井駅の1日平均乗降客数である11万人前後からほぼ半減し、JR中央線の駅内では日野駅・高尾駅・西国分寺駅に次ぐ少なさです。
駅ナカ「nonowa」は3ブロック
JR東小金井駅の南口ロータリーは、かなりこぢんまりとしていて地味な印象。
反対側の北口ロータリーも、マンション以外に大きな建物は見当たらず、やや荒涼とした雰囲気を漂わせています。駅前の充実度については若干の物足りなさも覚える東小金井ですが、それだけに目立っているのは高架下空間を使った駅ナカ商業施設。ほかにも駅外の高架下には清潔で若い勢いのあるショップ・飲食店・テナントが連なっており、現在の東小金井は線路の真下がホットスポットと呼べそうです。
東小金井駅の駅ナカ「nonowa 東小金井」は、高架下の3ブロックに分かれて展開。そば屋以外のほぼ全店舗が改札外にあります。
西側の「nonowa口改札」と直結している西エリア「WEST」には「マツモトキヨシ」「ダイソー」「マクドナルド」をはじめ、生活に便利なショップやスクールが入居。こちらは2021年にリニューアルした区域になっており、壁面は東京の多摩地域で産出された木材(多摩産材)によってナチュラルテイストに飾られています。
JR中央改札を出てすぐの東エリア「EAST」では、高級スーパー「成城石井」や「スターバックスコーヒー」、洋菓子店・ベーカリー・ラーメン屋が営業。とりわけ「スターバックス」はシックな内装が魅力で屋外席もあるなど、なかなかのくつろぎスポットです。
東エリアの奥にある「ヒガコマルシェ」には青果店・鮮魚店・精肉店などが入っており、駅を出てすぐ食材を買い込みたいときにちょうどいい位置にあります。
高架下のリノベーションテナントにも飲食店、ショップが並ぶ
東小金井駅における高架下の空間活用は、「nonowa 東小金井」だけではありません。駅北口からすぐ右手に続く細い道を通り、線路沿いに武蔵境駅方向へ少し歩いた所には、高架下スペースに四角形の簡易テナントが並ぶ「コミュニティステーション東小金井」があります。
ここでは飲食店・カフェ・ショップ・クリーニング屋が営業中。特に「珈琲や 東小金井工房」にはアウトドア席も設けられ、店内から焙煎したコーヒーのいい香りが漂ってきて、つい足を止めたくなります。
高架柱には小金井地域の歴史名所に関するトピックスも。内容はどれも簡潔なので、散歩ついでにちょっと眺めつつ、この地域の成り立ちに理解を深められます。
コミュニティステーション東小金井からさらに先にあるのが、高架下の創業支援施設「コウカシタ・ヒガコインキュベーション」。近年の東小金井を代表する創業支援施設です。2014〜2019年にわたって段階的に開業し、起業家・フリーランス向けシェアスペース「KO-TO」、店舗や工房を置けるシェアオフィス「PO-TO」、自分のオリジナル商品を作り販売することができるシェア施設「MA-TO」と3ブロックに分かれています。
各ブロックで事業内容の違いはあれど、東小金井の地から事業を興して社会に羽ばたこう、東小金井に新しい「しごと」を生み出そうという活気が感じられる所ばかり。東小金井での新たなコミュニティー作りにひと役買っています。
「MA-TO」の一番奥にある大きめのテナントはシェアキッチンになっており、この日はカフェ「珈琲と文鳥」と、健康シェイク店の「健康磨人(けんこうまじん)」が営業していました。
「健康磨人」の「MAJINシェイク『白』筋肉ジュース」は豆乳・野菜パウダー・バナナ・カシューナッツなどを使っており、砂糖不使用とは思えないほどの甘さとコクがあって満足度抜群! 名前の通り、筋肉や活力がつきそうなガッツリ系シェイクでした。いずれは東小金井発で日本中、いや世界中へと活躍の幅を広げるブランドやベンチャー企業が誕生するかもしれないですね!
地元愛深めの南口商店会
駅ナカの「nonowa 東小金井」、高架下の「コウカシタ・ヒガコインキュベーション」を除けば、東小金井の買い物スポットはほぼ駅近辺に集中しており、目立った所はなくとも生活に不便はなさそうです。北口ロータリーから少し行った場所にある「マルエツ 東小金井駅北口店」は店舗規模が大きく、品ぞろえも充実。
ロータリーに面する「Farmdo(ファームドゥ)地産マルシェ」では関東県内の新鮮かつ多種多様な青果をメインに扱っています。
一方、南口ロータリーから先に広がるのが「東小金井南口商店会」。東小金井駅開業から数年後の1971年に地元の商店主によって結成され、現在も飲食店や個人商店が数多く並んでいます。
商店街は駅から南に伸びる「栗山通り」を軸として、かなり広範。「ヒガコ・ワンダー3」というマスコットキャラクターもいます。
「ヒガコ」「東小」など、商品名や店名に地元への愛着が見える店舗もあちらこちらに発見。この商店街には地元愛の強い人々が多いようです。
商店街の入り口から少し進んだ所には、空きテナントをレンタルオフィス・ワークスペース・レンタル物販スペースに活用している「ひがこ日和」も。店主同士の絆や現在の雰囲気を守るだけでなく、若年層の店主や働き手を街に呼び込もうとする意欲が感じられます。
東京農工大学でお散歩&博物館見学
東小金井駅の南口から西方向に進んだ所には「ピーコックストア 東小金井店」が。北口のマルエツと同様、こちらも日々の買い物に役立ちそうです。
ピーコックから道路を南向きに少し歩き、右に曲がった先にあるのは「くりやま市民農園」。小金井市が農家から借りた農地を整備後に地域住民に貸しているもので、農園内はさまざまな作物が青々と育っており、地域住民がかなり積極的に活用しているようです。
農園からさらに先に進んだ場所にあるのが「東京農工大学 小金井キャンパス」。農学部&工学部の2学部+大学院という特徴的な学部構成になっており、その名の通り農業・工業分野に向けた研究のほか、産学連携のアクションも盛んに行っています。また、大学の中にはベンチャー企業向けの賃貸スペースとサポート機能を持った「農工大・多摩小金井ベンチャーポート」も設置されています。
キャンパス内の遊歩道は一般人も入れるようになっており、街中では見かけない背高な並木道はちょっとした散歩や息抜きに最適。枝葉のせせらぎが心をリラックスさせてくれます。
キャンパスの一角には、大学の歴史や農工業に関する業績、最新の科学研究などを紹介する「東京農工大学 科学博物館」も。入館無料で相当な展示ボリュームがあり、日曜・月曜・祝日が閉館ながら土曜日は開いているので、休日の散歩ついでに見学するとよさそうですね。
『もののけ姫』『千と千尋』『ポニョ』などは東小金井で作られました
最後に紹介する東小金井の注目スポットは、駅北口から徒歩7〜8分の場所にある、こちらの「スタジオジブリ」!
現在の社屋は「紅の豚」が公開された1992年に移転したもので、見学こそできないものの、高く伸びた樹木と壁面のツタが、普通のアニメスタジオとはまた違う「ジブリらしさ」をにじませています。
その近隣には、今や世界的に有名なアニメ監督・宮崎駿氏の個人事務所兼アトリエ「二馬力」。こちらも鬱蒼(うっそう)とした樹木に囲まれており、落ち着いたログハウス風の外観は、そのままジブリ映画の舞台としても登場しそうな温かさがあります。
もともと小金井市の一帯は、緑地と湧水に恵まれた自然豊かな場所として知られてきました。東小金井駅から北方向に25分ほど歩けば、面積約80ヘクタールにも及ぶ広大な「都立小金井公園」へ行けるほか、駅から数分ほど歩くだけで、木々や植栽が元気に生い繁る場所をあちこちに発見できます。こうした小金井地域の緑豊かで閑静な環境が、ジブリ映画の制作現場にもプラスに働いているのかも……と想像してしまいます。
街並みも住民層も新陳代謝を続ける東小金井
ここ十年来の東小金井は再開発のただ中にあり、駅ナカ〜高架下のリノベーションを済ませ、現在では駅北側の各所で工事が進行中。今でこそ隙間が目立つような状況ですが、数年後には中央線沿いの大型ベッドタウンとして装いを新たにしていそうです。一方で高架下の「コウカシタ・ヒガコインキュベーション」、南口商店会の「ひがこ日和」、農工大の「ベンチャーポート」など、夢と目標を追いかける若い起業家・ベンチャー企業・個人事業者に対する取り込みも盛ん。住民と街並みも「若返り」の途中にあるような印象を覚えました。
有名企業に就職するだけがキャリアじゃない! 将来は自分で会社や「しごと」を創造して社会や世界で活躍したい! という大志と熱意にあふれる人にこそおすすめの街ではないでしょうか。
この記事の筆者:デヤブロウ プロフィール
都内在住の街歩きライター。Yahooエキスパートとして台東区の地域情報を発信するほか、「macaroni」など複数メディアで執筆を行う。飲食店、博物館、銭湯巡り、寺社探訪を中心に地域情報を発信中。東京シティガイド検定を取得済み。
(文:デヤブロウ)