出遅れ癖の渋野日向子にとって上田桃子の「引退」は追い風か?
【ロッテ選手権】(米ハワイ州ホアカレイCC=6536ヤード・パー72)第1日
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ポイントランク(PR)58位の渋野日向子(25)が、1バーディー2ボギー1ダブルボギーで75。3オーバーの107位発進となった。
渋野は今大会と次戦でPR60位以内をキープしなければ、優勝賞金400万ドル(約6億2000万円)の今季最終戦(ツアー選手権.21日開幕)に出られない。気持ちよく好スタートを切りたいところだったが、今回も大きく出遅れた。
今季序盤は9試合で6度の予選落ち。まったくゴルフにならなかったが、全米女子オープンでは本人もビックリの2位でフィニッシュ。3試合後の全米女子プロも7位に入り、138位だったPRはメジャー2試合で27位まで一気に浮上した。来季のシード権を決め、これで上昇気流に乗るかと思いきや、前週までの24試合(国内1試合含む)でベスト10入りは先のメジャー2試合だけ。初日に1ケタ順位から発進したのは全米女子プロ1試合のみで、PRは58位まで落ちた。
巻き返しが苦しい初日の「75」は、今回を含めて今季8試合目。そのうち予選落ちは4度ある。2日目に爆発しなければ予選落ちは濃厚。最終戦出場に赤信号が灯る。
ツアー関係者がいう。
「常に進化を求めていると言えば聞こえはいいが、渋野はコーチやスイングを変えてばかりで、目指すドローボールが身につかない。左へ曲げる不安を抱えているので自信を持ってクラブを振っていない。昨年から指導を受けている辻村明志コーチは上田桃子(38)を筆頭に、吉田優利(24)など多くの選手を見ているが、最も力を入れて教えていたのは年長者で実績もある上田と言われている。その上田は先日、今季限りでツアーを離れるとSNSで発表。この日は報道陣の前で胸の内を語ったが。渋野にとって上田の引退はプラスでしょう。例えば、吉田はアマ時代にナショナルチームにいてゴルフ脳が高く、自分で考えて進歩できるが、渋野はコーチに頼る部分が多いと聞く。辻村コーチの指導時間が増えれば来季はステップアップするかもしれません」
コンスタントに活躍するのは来季からか。