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 俳優の植草克秀(58)が、24日放送のBS−TBS「MUSIC X」(木曜後9・00)にゲスト出演し、旧ジャニーズ事務所(SMILE−UP.)退所後、テレビでは初めて「少年隊」の楽曲を披露した。

 植草は旧ジャニーズ事務所(SMILE−UP.)在籍時、東山紀之(現SMILE−UP.社長)、俳優で演出家の錦織一清と3人で「少年隊」として活動。85年にデビュー曲「仮面舞踏会」が大ヒットするなど、アイドルとして大活躍した。20年に錦織とともに事務所を退所した。

 番組では「バラードのように眠れ」(86年)「君だけに」(87年)と、グループの代表曲2曲を歌った。

 MCの関根勤が「『君だけに』は、(作曲家の故)筒美京平さんが、植草さんの声をイメージして、いろいろアレンジして作ったと(聞いた)」と話すと、植草も「僕、それを後から聞いたんですよ」と打ち明けた。

 同曲は3人が指を鳴らすイントロが印象的。植草が甘い声で“君だけに…”と歌うAメロに続く。「歌い出しは絶対、俺で行ってくれという話だったらしいんです」と植草。「君だけに」では、「に」でキーが上がるが、それは筒美さんが丹念に音を聴いて変更してくれたという。「君だけ“に”と、上がっているんですけど、本当は下がっていたらしいんですよ。録音した時にそのまま聴かせたら、先生が“これ、上げた方がいいね”って言って、君だけ“に”って。それを一つ一つ聴きながら作ってくれた」。筒美さんの細かいこだわりに、植草は「すごくありがたいことですよね」と感謝を口にしていた。

 植草は「バラードのように眠れ」で、バックダンサー2人を従えてキレキレのダンスを披露。さらに「君だけに」をしっとり歌った。

 歌唱後、関根からは「どうですか?1人って歌うのって」と率直な質問が飛んだ。植草は「いやあ、やっぱり3人がいいっすよ」と素直に回答。「声量とか何とかを考えると、聞き慣れちゃっているじゃないですか?3人で。1人で歌うのもいいけど、歌っていてもいつも思うんです。3人で歌っている方が…って。そのイメージとか、思い出の方が大きいですかね」としみじみ語っていた。

 少年隊は解散こそしていないものの、今後の活動予定がないまま、長期活動休止状態になっている。